レクイ・ベシリオ~偉大なアノデロシ~

天門雷愛

第1章琉球平定「豊見城」編/第1話 「我那覇國」~栄えと農業の国~

《薩摩藩島津の琉球侵攻から424年後の事

とある国で内乱が起き

そのまま独立した地域があった。

そして独立から45年後2114年初夏のある日の出来事》

「おーい!尚義王(しょうぎおう)!!!居るか?」

《襖を開けて》

「何だ?信頼(のぶより)?またお前祖父(じい)ちゃんの足跡巡りでもするのか?」

「違げーよ!次は(巡る)んじゃなくて(話を聞く)だよ!」

「は?どういうことだ?」

「まあまあ見とけば分かるって!」

「えぇ?」

《数分後》

「というわけで二人に来てもらったんだが?何か質問はあるか?

藤の花4人衆大将 加藤清忠に御伽衆老臣 加州(かじま)清光!」

「いえ!何もございませぬ」

「我も得にはございませぬが…

分からぬ事があればおっしゃっていただいても構いませぬ」

「有難い!それでは1つ聞いてよろしいか?」

「はい!構いませぬじい達に出来ることがあれば何なりと!」

「それでは…我が祖父について聞きたいのだがよろしいか?」

「はぁ!構いませぬ!ただ間違いが少しあると思いますがそれでもよろしいですか?」

「構わない」

「それでは御伽衆の私めから!」

「よろしくお願い致そう!」

「先ずは私がお祖父さんと出会ったのがもう数十年前になります・・・

それは私が父から受け継いだ浦添辺りの領土を持っていてそれを広げているときに

謁見に来られ「同盟を結ばないか?」と提案されましてそれからというもの

数十年の付き合いになるでございます。」

「なるほど!ならば次は清忠殿!」

「すみませぬが信頼様私めは何も・・・」

「そうか…では清光!続きを」

「分かりました!

それでは…今や大帝国である

この「琉球及び台東南亜帝国」ですが

昔はなんと呼ばれていたか分かりますでしょうか?」

「う~~ん?分からぬ!」

「そうですか・・・でしたらお答えいたしましょう。

私清光が仕え始めた頃は

《我那覇國》と呼ばれていて

ここまでそう大きくはありませぬ

まだ南山国という中小国も倒せないほどの弱小国家でした。」

「なるほど…ちなみにどれくらいかね?領土の広さは?」

「広さはとても小さい国で

座安村、与根村、田頭村、名嘉地村、我那覇村、豊崎村、の6つの村を統合させた国でして農業を主にやっていました。そして統合させて2年後には瀬長村、具志村、宮城村も統合させ9つの連村國となりました。

この時の名を《我那覇國》と呼びます」

「なるほど…ちなみその時の我那覇國按司は誰だ?」

「えっ!あなた様の祖父にございます。」

「なんと!そうであったか・・・」

「はい!祖父上様は人望が厚く他者一番のお人でしたからね・・・」

「そうか・・・」

「その後は宇栄原村、宜保村、伊良波村、小禄村、上田村、を統合して14連村になりました。」

「そうか…分かった!有難う二人とも!助かったぞ!気づけばもう夕暮れ・・・

今日の所はこれぐらいにしてまた次回聞かせてもらいたいのだがよいか?」

「はい!それでは我々はこの辺で!」

「うむ!ありがとうではまた!」

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