第2話 セターレフの世界観

セターレフ

エリーゼの転生した星。

地球型惑星。

一年は360日。30日×12ヶ月。

魔法文明が発達しているが、科学文明も遅れて発達している。


ベネディクタ・テラ大陸

通称テラ大陸。

北東の大半を神聖バハムート帝国が統治している大陸。

その西側にグリフォニア王国、南側にミズール王国、北側にブラリス自治領がある。

他にも数々の大国小国が独特の文化を築いている。


シャン・リーミン大陸

通称シャン大陸。

中央から東を華帝国という東洋風の帝国が中心となって栄えている大陸。

華帝国の他に大小の国々があり、テラ大陸と誼を通じている国も多い。


オノゴロ島

シャン大陸の東側にある群島。オノゴロ王国が統治している。


ミヌー大陸

5000年前、蓮の花水晶クロリスの暴走で滅亡、沈没したとされる大陸。シャン大陸とテラ大陸の間の海、カイ・ラーにあり、今より遙かに高度な文明が栄え、神々が住んでいたなど、様々な伝説を持つ。


ミヌー文明

蓮の花水晶クロリスの実用化に初めて成功したとされ、神々と人間が平等に暮らしていたとされる、高度な魔法文明。ミヌーとは楽園という意味である。


神人

ミヌー大陸でも珍しかったとされる、神々と人間の混血児。伝説の存在で謎に包まれ、様々な奇跡的な魔法を使いこなせるとされる。


常人オルディナ

平均的な人間。地球の現代人と何ら変わりのない容姿と能力を持つ。寿命は100年足らず。

セターレフ上のどこでも繁殖。


地獣人モフ

獣耳や尻尾、時として牙や角などの特徴を持つ種族。大地に関する魔法が得意で非常に俊敏、頑健な体力を持つ。寿命は120歳~150歳。

また、アウマクアという特殊な遺伝子を持ち、家系によって特殊な能力を残す遺伝パターンを持っている。狼の外見と能力を持つ親から猫の外見と能力を持つ子どもが生まれるのはそのため。アウマクアのパターンは、地獣人モフの巫女にしか解析できないとされている。

獣に近いと、神聖バハムート帝国に限らず差別を受けやすい。


青龍人ドラコ

ドラゴンの角と尻尾を持つ、賢明にして壮健、長命な種族。

寿命は300年以上、長寿のものは1000年生きるとされる。

その長寿と能力を生かし、花水晶クロリスを操作する技術者の大半は現在でも青龍人ドラコ

シャン大陸を中心に栄えている種族で、実際のドラゴンと会話出来る者も多数。


紅魔人ブレス

物語の中の悪魔に似た容姿と深紅の髪と目を持つ種族。寿命は300年前後。長いと500年ほどいく。

火炎に関する魔法を得意とし、知能の高さと同様にプライドと攻撃性が高いとされる。地獣人モフ同様偏見差別を受けやすい反動と言われている。

星十字教団に加入している者が多く、どこの大陸でも北の方に住んでいる。


風精人ウィンディ

非常に優れた容姿と風の魔法をはじめとして魔法に関するスキルが高い種族。風の精霊のようと言われるのは伊達じゃない。

寿命は200~300年前後とされる。

気品と芸術センスに恵まれ、テラ大陸では神聖バハムート帝国に多く生息。



空翼人エアリー

物語の中の天使に似た容姿と羽根を持つ種族。

寿命は500年前後。

羽根を用いて自由自在に空を飛び、魔法や奇蹟を行うが、体力面はいまいち。種族の中では数が少ない方だが、空中都市や山岳の秘境などに安全を確保して住んでいる事が多い。


花水晶クロリス

竜脈、星の地脈のポイントである竜穴に、時として咲く、直径数キロに及ぶ花。

セターレフ星における、絶対安全かつ恒久的なエネルギー源である。

現代地球における、電気やガスなどに当たるエネルギー、魔力を普遍的に供給し続ける。

花水晶クロリスの動力発源の技術をマスターするには非常に長い時間と忍耐を必要とし、必然的に最も長命な青龍人ドラコが占める事が多い。

花水晶クロリスは高濃度の魔力を常時放ち続ける魔法の花だが、同時に鉱物でもあり、その持ち前の魔力と硬さにより、1㎞以上の本体を支えて、永遠に咲き続けるとされる。

花水晶クロリスの放つ高濃度の魔力をこり方ませる事により、地球で言うところの電池大のジェムを作り、それに呪文を打ち込む事によってエネルギーを使役することが現代では一般的。だが様々なはっきり細かいルールや常識があり、子どものジェムの使用は禁じられている場面も多い。


ジェム

花水晶クロリスの魔力を凝縮させることによって作られる鉱石。様々な色や形、大きさがあるが、最も一般的なのは、地球で言うところの電池型である。ジェムにより、家庭の電力やガス、ヴィークルのガソリンに当たるエネルギーまで代替されているようにエリーゼは感じている。

ジェムは魔力が切れると、自然消滅するタイプと、何回でも魔力を充電出来るタイプがある。


竜脈

星の地気が流れる、生命体としての星の血脈のようなもの。


竜穴

竜脈が通る重要ポイント。星の地気が凝縮し、噴き上がる場所。人の繁栄するパワースポットにもなりやすい。


星の地気

大地の精気。星の生命力。動植物の生育を助け、繁栄に導く生気。東洋シャン大陸では簡単に”気”と呼ばれる事が多い。


代表的な花水晶クロリス

他にもセターレフの各地に、様々な大きさの花水晶クロリスがあり、種族間で奪い合われたりするなど、様々な悲喜劇に見舞われる事が多い。


カサブランカ

神聖バハムート帝国、帝城の真北に広大な霧の森が広がる。迷いの森となっている霧の森は特殊な異界であり、その中に大事に封印されているのが、直径2㎞に及ぶカサブランカの花水晶クロリス。神聖バハムート帝国の最も重要なエネルギー源であり、平和と繁栄の象徴


カモミール

ブラリス自治領、実質的には星十字教団が持つ花水晶クロリス

直径2.5㎞。


ジャスミン

ミスル王国にある花水晶クロリス


牡丹

華帝国の花水晶クロリス


オノゴロ島の花水晶クロリス


随時更新していきます。


花水晶クロリスの巫女

遙か昔、ミヌー大陸が栄えていた時代に存在したという、花水晶クロリスと意志を疎通させ、自由自在に操る事が出来たとされる聖なる女性。神人と同格以上の存在だったとされる。


機動馬ヴィークル

馬の形をした機械の乗り物。軍用品は武装している。

大抵は馬の形をしているが、象から虎まで様々なヴィークルが存在しており、それに乗って移動することが殆どである。

家族用には、ヴィークルによる馬車がある。

何故か、セターレフでは自動車が開発されなかったらしい。


神聖バハムート帝国

900年以上の真龍暦を持つテラ大陸の超大国。

皇帝アハメド二世が治めている。皇家の名前はアル=ガーミディ。

エリーゼやアスラン達が暮らす国。

種族の人口の割合は風精人ウィンディ50%、特に上流階級は風精人ウィンディが占める。残り30%が常人オルディナ。残りの20%が地獣人モフ青龍人ドラコ紅魔人ブレス空翼人エアリーの他種族。

帝国の北方にアミラ自治区と呼ばれる、地獣人モフだけ住む領土がある。


グリフォニア王国

神聖バハムート帝国の西側にある国。領土の件などで色々と難しいもつれを持つ国。

種族人口の半分は常人オルディナ


ブラリス自治領

神聖バハムート帝国の北方、年の過半数を氷雪が占める地帯。

自治領ではあるが、実質は星十字教団と呼ばれる地下組織が仕切っている。


華帝国

シャン大陸における超大国。青龍人ドラコが人口の過半数を占める漢字圏であるが、エリーゼは教科書の中でしか、華帝国を知らない。


オノゴロ王国

30年ほど前から神聖バハムート帝国と交流を持つシャン大陸側の島国。

風精人ウィンディ常人オルディナが多いとされる。青龍人ドラコもそこそこ。


ミトラ教会

ミヌー大陸に存在したと言われるミトラ十二神を信仰する教会。神聖バハムート帝国の初代皇帝ルシュディーが建て、その後国教とした。現在ではテラ大陸中心に信仰する人間が増えつつある。


星十字教団

魔王ジャハーンダール(紅魔人ブレス地獣人モフの混血)がうち立てた教団。ジャハーンダールは魔王と呼ばれるが元は、魔神サタンと戦って勝利した勇者。

魔神サタンの返り血を浴びたため不老不死となり、その力を人類の平和のために使おうとしたところ、あまりの人気に国主に妬まれ暗殺されかかる。それに対して反撃したら主君殺しとなり、魔王と呼ばれるようになった。その結果出来たのが、ブラリス自治領と人類の平和の理想をかなえようという星十字教団。

勇者ジャハーンダールは、初代皇帝ルシュディーの盟友でもある。


血盟の家

神聖バハムート帝国創世の時代、初代皇帝ルシュディーとともに乱世を平定し、地上侵攻していた魔族軍を押し返した数々の伝説を持つ、ルシュディーの血盟の友。


皇家 初代皇帝ルシュディーの血を引くアル・ガーミディ


カースィム・アル=バタクジー ミヌーの神人の血を引く男性。ルシュディーの最愛の恋人。

サディーク・アル=ダウサリー 青龍人ドラコ。ルシュディーの親友にして誠実なるモンク。

ナジュラ・アル=サイヤード 常人オルディナ 弓馬の道に秀でた女性。代々女性が当主となり、現代では射撃を主とする。

カウサル・アル=アッタール 地獣人モフ 白魔道士に精通した女性。サイヤード家同様、女性が跡継ぎとなる。代々、帝城に仕える御典医。


千年近い時代を超えて、アル・ガーミディ皇家と血盟を結び続ける伝統の家柄。

ルシュディーとカースィムから「ジェネシスの宝器」と呼ばれる数々の家宝をいただいている。


ジェネシスの宝器

血盟の家に、カースィムが魔族追討のために自ら作って渡したアイテム。

ジェムではないが花水晶クロリスにより作られており、無限の魔力を礎として巨大な魔法を連発する媒介になるとされる。他にも様々な魔法が施されている。

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今、ここに生きる星 設定集 秋濃美月 @kirakiradaihuku

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