作品タイトルからして、「魔神さんと美味いカレー食いまくるグルメな話なんかな」と思いながら読み始めたのですが、意外や意外、なかなかどうして実に深い。
民間伝承や文化・歴史といった知見がこれでもかというほど多分に含まれており、そしてまたその語り口が実に絶妙と言いますか、地に足着いた歴史小説のような雰囲気すら感じるのです。
「物語」が好きなのではなく、「文章」が好きな人が書いた文章とでも言いましょうか、ともすれば「硬い」文章ではあるのですが、だからこそ奥深さのようなものを感じることができるでしょう。
魔神さんが出てくるまで少し時間がかかりますが、それまではカレーでも食べてお待ちください。