第16話 焼肉
「ねえ、拓真さん。私が間違っていたので、家に帰りましょ。」
「なぜだ。」
「だって、スタンピードよ。魔物が大量に溢れているのよ。ダンジョンマスターがモンスターの管理をしていないから。」
「お、俺のせいか!?」
バスに乗っている時は、ドローン持ってやる気満々だったリリスだが....ダンジョンが封鎖され、『スタンピード発生中』っという看板があるのをみたリリスが帰ろうとしていた。
俺は、エリスちゃんの役に立つためにやってきた。なので、もちろんダンジョンの中にはいる。
封鎖、されている。って、だけでダンジョンカードを見せることだけで入ることができる。なるべくモンスターを減らして欲しいんだろう。
スタンピードは、魔物が過剰に溢れた時に、人の住む場所に溢れてしまう。そうならないために、高ランク冒険者に依頼を出して、モンスターを減らしてもらう。ランクは問わない、自己責任。
なので、初心者とかはなるべく入らないように注意喚起くらいをしている。
初心者なら、多くのお金を稼げる。っという気持ちの人はモンスターの数で圧倒されて死ぬ確率が高いらしい。
「あ、拓真さん。頑張ってください。」
「エリスちゃん。わかった。お兄ちゃん頑張るよ。」
「いやぁああああああ!!」
俺は、嫌がっているリリスを引きずりながらダンジョン内に入ることにした。
「エリスちゃんって、一人っ子じゃなかったっけ?」
「いや、まあ、お兄ちゃんみたいな存在?なのかな?」
「なのかなって」
そんなやりとりが聞こえた。俺はお兄ちゃんとして半人前。お兄ちゃんとエリスちゃんに認められるためにここは、スタンピードを止める。
リリスと俺でだ。
他の、冒険者に負けてられるか。他の冒険者は、先に進んでいる。先に進んでいる冒険者より、どう目立つか。それは、スタンピードの中心にいるやつを倒す。
リリスが言っていたが、モンスターが過剰に生まれ、強いモンスターが出でた。という、条件が揃った時に起きるらしい。
いままで、モンスター過剰発生かと思っていた。
「拓真さん。本当に行かなきゃだめ?」
「ダメ。もし、阻止したら報奨金として1人10万円がでる。そのお金で、焼肉おごってやる。」
「焼肉?」
「スーパーで買った豚肉とか牛肉よりめっちゃうまいやつを自分で焼いて食べるや感じだ。」
「分かったは。最近、この地上に来て食に目覚めたのよ。だから、約束だからね!!」
「ああ!!」
俺たちは、スタンピードを止めるためダンジョンの奥に向かった。
ブレスレットの力でダンジョンマスター!? 迷惑系動画配信者をボコって英雄になった俺の物語 暁 とと @hatipati
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