何とも勢いのある書き出しに、一気に物語の世界に引き込まれました。失った記憶を取り戻そうと奮闘する主人公の鎧騎士と、その相棒となる陽気な少女冒険者・アリシアの掛け合いが微笑ましいですね。
ダンジョンでの戦闘シーンは臨場感たっぷりで、スリリングな展開に目が離せませんでした。特に、鎧騎士が呪いによって体が勝手に動いてしまうのは面白い設定だと感じました。
アリシア視点の章では、彼女の明るくて前向きな性格がよく表れていて、読んでいてこちらまで元気になれる気がしました。鎧騎士への好意や信頼も伝わってきて、ほっこりしました。
ただ、装備を求めてダンジョンに何度も潜ったり、魔力酔いを起こしてしまったりと、若さ故の無茶な行動には少し心配になってしまいます。でも、二人の成長が楽しみでもありますね。
序盤からぐいぐいと物語に引き込まれる展開とキャラクターに惹かれました。これからの冒険と二人の関係の深まりに期待が膨らみます。