1人と話そう

@hsyv

話そう!

「君の余命を1人と話す事に1日増やそう」

そう男が僕の前に立って言う

何を言ってるのか分からなく困惑してると

男は風のように消えて言ってしまった。

「な、なんだったんだあいつ?」

「そもそも、そんなの無理に決まってるだろそんなの...」

「友達なんて居ないし話せるのなんか親だけだよ」

そう言って少年は帰路についた


次の日の朝彼は歯を磨くために洗面台に立った

「うぇっ!?、な、なんだこれ?」

頭の上に13と出ていた

「こ、これもしかして...あいつが話してた余命の日数ってことか?」

「い、嫌でも13って...どれだけ僕、人と話してないんだよ...」

「と、とにかく色んな人と話して生き残れる日数を増やさないと!」


長い月日がたち世界がガラクタだらけになっていた

世界では人口過多、領土戦争環境汚染により地球は死の星となった

ただたった1人頭の上の数字によって生かされた少年を覗いて

「ど、どうしよう」

「もう、後1日しかないよ...」

「こんな荒廃した世界でも死ぬのは怖いよ...」

悠久の時を生き家族や友達が死んでいく様を見てきたその少年は死の星で唯一死を恐れる存在へとなった

少年がガラクタの山に向かって声を荒らげる

「だれか!誰かいないのかー!」

「お願いだから...だれか、だれか返事をしてよ...」

「あぁ...もう、もう...日が昇る、数字が...ぜろに...」

そう少年が落胆してると

空に円盤型の浮遊物が現れる

そして神々しい光とともに何者かが現れる

「あぁ!やった!やった!これで...これで生きれるぞ!」

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