第2話 金が全て

えーと

開催されんのが1週間だっけか?

まあ特にすることもねえしな

いつもと変わらずゲームして寝てシコって寝てを飯食って寝て...

あれ?いつからこんな生活してるんだっけ?

まあいいや

いつもどうり

瞼が重くなって

「ふぁぁ ダリいなぁ 寝よ」


---------------------

「あれ

もう1週間がたったのか体感2時間だったなぁ

そういやジャンケン大会だっけか?」

パソコンを立ち上げメールを確認した


「おっ 来てるじゃねえかURL」

URLをクリックした。

すると相手のメールアドレスがと名前が表示されていた。

「えーと 相手の名前は田中 健か...

どこにでも居そうな名前だな。」

もう一つURLにはジャンケン回答権が送られていた。

ジャンケン結果は15日後に知らされるらしい

ネットでやり取りする分には相手より先に

回答してもいいらしい。

つまり俺がジャンケンで何を選択したか画像か動画で相手に送りつければ、相手は疑う余地はなく信じてくれるということだ。

「へへっ じゃあさっそくやるか...」

俺は相手に

(こんばんは僕の名前は伊藤誠也です。

田中健さんはジャンケン大会最初の相手ですね。

このジャンケンでは最後の一人になったら処刑されるらしいです。

なので僕があなたを勝たせてあげます。

その代わり言っては難ですが、一万円ほど

恵んでくれると嬉しいです。

僕の銀行口座を貼っておきます。)


なんか文章が変かもしれんがまあ大丈夫だろ...

うしっ 返信があるまで寝よ...


-5時間後-


...頭痛え

なんだっけ?

おっと そうだ メールを送ってから寝たんだった

返信きてるかな?

もし振り込んでくれたら初給料ゲットだぜ

俺はメールを確認した

すると

(お断りします。)

と一文だけ送られてきていた。

俺は頭に血が上った...


「クソッ このクソ野郎がっ!」

俺は周りのものに当たり散らした。

俺は机思いっきり殴った

「痛ってぇ!」

ああ 痛ぇ

「ああぁ! はぁ...」

俺は騒ぐのに疲れた...

よくよく考えて見ると仕方ないことだ。

だって最後の1人選ばれるはずが無いのだから。初手で金要求されても断るよな

そりゃ


「まあ適当にチョキとでも回答しておこう」


俺はゲームして寝た...


--------------------


15日後

俺はメールを確認した。

すると

(あなたは負けました。

次回の大会は15日後に行われます。)

と送られてきた。

ふーん 結局負けたのか。

まあ これは幸運かもしれんなぁ

最初の相手は初戦だったから全く切羽詰まってなかっただけだ、だがこのまま負け続ければもしかして金をくれる奴が現れるかもしれない。

あ!そうだ開催初日に何を選んだか相手に動画で送って、銀行口座も載せておけばいいのでは?

そうすると金を振り込むのは断りにくくなるし

もし振り込んでくれなくても、俺は負けてまた金を要求できる。

我ながら天才だ。

次の相手は金を振り込んでくれるいい人でありますように...


--------------------


15日後

2回戦目が始まった。

名前を変えて

相手に前回のコピペを送り付けた。

それに加え動画を送った。

俺のジャンケンの回答した動画だ。

「今度こそは...」

俺はパソコンを閉じた


-12時間後-

俺は楽しみにしてパソコン開けた。

メールを確認する。

「あなたのやり方は姑息で汚いですね。

でも、5000円だけなら送ってあげますよ。

どうでもいいですが、そんなことしてると

最後の一人に選ばれますよ?」

と送られてきた。


なんか説教みたいなのしてるけど

5000円送ってくれるのか、まじで感謝

ちょろくて感謝


明日、銀行口座を確認しに行こう。


「もし5000円振り込まれたら何に使おうかな?

ゲームに全額課金するかぁ

とは言っても5000円じゃ足りねえよなぁ?

まあいいや」


次の日になるまでゲームをした。

時刻は午前11時

「あぁ 眠ぃ...」

「銀行口座作っといて良かったぜ

思わぬ所で役に立つもんだなぁ」

俺は服も着替えず銀行のカードを持って

銀行に向かう事にした。

すれ違う人からは奇異の目で見られた

「チッ 見てんじゃねえよ」

と 小さな声で呟いた


銀行に入った途端周りの奴らに

露骨に嫌な顔をされた。

なんだよ俺が銀行いっちゃいけないのかよ?

デブだからキモがってるのか?

そんなことを思いながら残高を確認した。

すると5000円と表示されていた。

...増えてる

俺はガッツポーズをしそうなくらい嬉しかった。

そんな浮かれた気持ちでいると、親子のガキが言った。


「なんかここ臭いよおかぁさーん」


そのガキの母親が注意した。

「しっ! 静かにしなさい」


「えー でもー」


そんな母親の姿はまるで子供を守るために必死な動物のようだった?


俺の事を化け物でも見るかのような目で見ていた。

俺はすぐさま銀行から5000円を下ろし銀行を去った


「クソッ チクショウ」

ふざけやがって...腸が煮えくり帰りそうだ...

今すぐにでもコンビニに言ってカードを

5000円分買うつもりだったのに興が削がれた。

俺は自宅に帰る事にした。

まぁいい

そんなクソ野郎どものことなんてどうでもいいか

俺は金を手に入れたのだ

この世界おいてもっとも大事な金をなぁ

俺の家にももっと金があれば俺はこんなのに

ならずに済んだんだ。

全ては俺を産んだあのババアのせいだ...

そう思っていると瞼が重くなった

久しぶりに外に出たからな、少し疲れた。

...














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