第1話 ゴミクズヒキニート
「ガダッ ゴトッ ガシャガシャ ジャー」
下から物音がする...
うるせえ...
「ちっ 人がせっかく寝てたのによぉ...」
「ドンッッ!」
強く壁を叩いた
「うるせえぞ クソババア 静かにしろよ!」
「ごめんね 誠也...」
か弱い声でそう謝ってきた
物音は静かになった。
ここでは俺が一番強いだからババアは俺になにか言われても謝るしかできない
分かればいいのだ
俺は28歳の引きこもりニートだ
ジジイとババアが俺が当日12歳くらいの時に
離婚したことで名字が変わった
その事で周りのヤツからはからかわれ虐められた。先生もそんな奴らにからかってはいけませんと注意したが、そんな言葉で余計俺は惨めなのだと実感さしたことを俺は強く覚えている
全てはくだらない奴と結婚したあのクソババアのせいだ...
誰が俺を産んでくれなんて頼んだんだよ
俺が生きてることであのクソババアはきっと
今 苦しんでるだろう...
自業自得だ。
チッ 朝からこんなこと思い出させやがって
眠気が覚めちまった。
テレビでもつけるか...
なんかおもしれえ番組やってねえかな
そう思いチャンネルを切り替える
「ニュースです。
日本国民全員強制参加のジャンケン大会の開催が残り1週間となりました。
3年前に決定したこのジャンケン大会では
逆トーナメント制となっておりもし最後のジャンケンに負けたら処刑されてしまいます。
参加は強制です。... また...」
どう言うことだ...?
俺は階段をかけおりババアに聞いた
「なんだよジャンケン大会って」
「知らんかったの誠也? 最後に負けた人は処刑されるんだよ」
「ああ? なんで教えてくれなかったんだよ
ババア もしかして俺に出兵して死んで欲しかったのかよ!」
「いや ちゃんと3年前くらいに教えたじゃない」
「聞いてねえよ クソババア! ふざけてんのか?」
俺は手を振り上げると
「ごめんね ごめんね...」
とババアは謝った
「謝ることしかできねえのかよ!
チッ 気分がわりぃ」
俺は部屋に戻った。
パソコンに入ってたメールを確認してみると
一通のメールが送られてきていた。
内容を確認してみると
(ジャンケン大会まで残り1週間となりました。
ジャンケン大会当日になると相手の指名と電話番号、メールアドレス、 名前を知ることが出来ます。
交渉して勝たせてもらうのもありです。
参加年齢は18~80歳です。
ジャンケンは直接会ってすることが出来ます
直接行う場合は〇〇県の××市の▽▽町の□□までお越しください。
ですがインターネット上で行うことも出来ます。
ジャンケン大会が開催されてから15日間の間にインターネットでグー チョキ パーのどれを出すか選択してください。直接合う場合には、回答せずに、インターネットで行うという項目に×を選んでください。その後相手に確認のメールが届きます。そのメールを相手が承諾した場合のみ会場で行うことが出来ます。当日にメールで相手の情報と回答するURLを送らせていただきます。
回答しなかった場合や会場に行かなかった場合は不戦敗として扱われます。
また、期間中に相手が死去してしまった場合は不戦勝となります。
ジャンケンは逆トーナメント制で26回行われ今回が終わったら次回は15日後となります。
最終決戦は約2年と4ヶ月後となります。)
へえ 案外面白そうじゃん
「あ! これ自分の勝負を売ることができるんじゃねえか? 俺が負けてやる代わりに相手に金を要求すればかなり稼げるんじゃ...」
「ヒヒヒッ
これは国に感謝しねえとなぁ」
最後の一人選ばれる奴はどんな奴
なんだろうなぁ?
才能があって息をしているだけでモテて楽な人生を送っている奴が絶望の表情を浮かべている姿が見たいなぁ...
まぁ 俺が選ばれてもいいや...
どうせこんなクズなんだしな...
誰も悲しまんだろ
もし 最後の一人に選ばれたら処刑される前に言ってやるのさ
「俺は死ぬのが怖くねぇ さっさと殺せよ」
ってなあ...
まあ選ばれる訳無いから考えるだけ無駄だがな...
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