第3話 3人の秘密

優の母は半信半疑だった。とりあえず、2人ともうちに泊まりなさいということになり、

「聖也君の親御さんに連絡しよう。」と、いう訳で、聖也の両親に連絡することに、、聖也の携帯を見ると、着信歴に母から20件、留守電に2回、怒りのメッセージが入っていた。「塾にいく日よ、一体どこに行ってるの?早く帰ってきなさい。」

「どっちにしろ一度連絡しないといけないけど、僕のお母さんは口がたつ。帰ってこいと言われるだろうけど、僕は帰りたくない。もう勉強ばかり嫌だ。

」と、聖也が言う。どっちみち、今聖也の体の中身は優なので

聖也の電話で、優が連絡することに。聖也の母はすぐに出た。案の定、とてもお怒りだった。早く帰ってこいと、、、今から迎えにいくので、場所を教えてと言ってきたが、優は「やだよ。うるさい! 家には帰らねーよ。塾も行かない!今帰れと迎えにきたら、ビルの屋上から飛び降りて死んでやる。」と、一方的に電話を切った。すぐにかかってきた。今度は母が対応した。すると、聖也の母から「うちの息子に何を吹き込んだの?あなたのお子さんと仲良くするからこんな事になった。私の息子はね、口答えする子じゃないの。」と一方的に優のせいにされた。そんなこと言われると、優の母親も腹が立つ。とにかく、今日はお預かりしますと伝えて電話を切った。

 優の母親は、2人が入れ替わった事実は半信半疑だったが、優になった聖也に、「勉強ばかり疲れたでしょ?ここに入る間は遊んでいいよ。頑張らなくていい。」と、声をかけた。すると「そんなこと言われたの初めて。」と泣き出した。

聖也になった優に、「とりあえず明日、聖也君の家に帰るのよ。」と言うと、優は嫌がったが、しぶしぶ応じて、明日帰る事になった。

 優の妹や父親は事情を知らない。話すと混乱するから、3人の秘密にしようということになった。それを提案したのは優の母親だが、母親も半信半疑だった。事情を知らない2人は優の友達ということで優しく迎えいれてくれた。

 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

次の更新予定

毎週 日・土 21:00 予定は変更される可能性があります

お前が俺で、俺がお前? @Kiyoyukiriku

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ

参加中のコンテスト・自主企画