詩【須佐之男命-スサノオノミコト-】

第1話【須佐之男命-スサノオノミコト-】

　太古の神の国に一柱の神がおりました。

　乱暴者の、スサノオ神。

　神の国で暴れまわり、父神イザナギの逆鱗（げきりん）に触れる。

　地に堕とされた神は、何とか手柄を立てて

　父神の元に舞い戻ると、意気込んだ。

　出雲の国に八つの首を持つ、巨大な大蛇（オロチ）現れ、

　生け贄を欲して人々を襲い取っては食う。

　怒りに燃えたスサノオは

　哀れな乙女のため、知略を巡らせ立ち上がる。

　おお、我こそは、我こそはその名も気高き武神なり！

　我に睨まれたからには、お前の悪事もこれまで、さあ、覚悟、覚悟！

　大酒飲みのオロチ、瓶（かめ）の酒飲み干し

　ほろ酔い酔いつぶれ、とつかのつるぎで一刀両断。

　オロチの尾から出現した、あめのむらくものつるぎをも手に入れた。

　出雲の国に平和が戻り、スサノオ、乙女を妻にめとる。

　めでたし、めでたしとなり仕（つかまつ）り候（そうろう）。

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