第2話 会社のイメージ

 皆さんは会社に対してどういったイメージをお持ちですか?

 大変そう。やりがいありそう。楽しそう。忙しそう。

 色々あると思います。

 そして恐らく会社に対してのイメージを最初に作り上げるのは親だと思います。

 

 親が毎日帰りが遅く、休みの日はぐったりとしている。

 そんな姿を見ていれば大変そうだとイメージが先ずつきます。


 逆に毎日帰りが遅くても、生き生きと仕事の話をしてくる。

 そんな姿を見ていれば会社は楽しそうだとイメージがつきます。


 こんな風に親の様子によってほとんどの会社に対する第一印象が作られていると考えられると思います。


 皆さんの場合はどうだったでしょうか。

 会社は大変そうだと思って大変だったでしょうか。

 それとも、楽しそうだと思って大変だったでしょうか。


 もしやってみて実際に楽しかったのであれば、そこにあなたの求めている何かがあったということでしょう。


 ただ大変だったのであれば、あなたの思っていたとおりか否か、何かしら決定的に許容できない点があったということです。


 しかし、ではなぜ昔から私たちは大変な思いをしてまで仕事をするのでしょうか。


 そう、生活するためです。


 ですが、なぜ元々大変だった仕事を、今になって早期退職する人が増えているのでしょうか。


 昔は大変な思いをして仕事をするのが当たり前だったから、というのが私の考えです。


 一つずつ説明していきましょう。


 先ず昔は今ほど情報が行き届いておらず、世の中にどれだけ凄い人がするのかあまり分かりませんでした。

 インターネットが普及する前の時代、情報を得る方法と言えば、テレビ、ラジオ、新聞など、定期的に情報が発信されるものがほとんどでした。


 しかし現在、どうでしょうか。

 定期的どころか、探せば情報なんていくらでも、それも無料で手に入れられてしまいます。

 それがここまでインターネットが普及した影響だといえるのではないでしょうか。


 さて、情報がある程度限定的な昔は身の回りのことが、自分の世界のほとんどだったのだと私は思います。

 友達も親戚もみんな同じように仕事に就き、同じように結婚し、同じように老いていく。

 もちろん会社の上司とか、後輩とかも同様です。

 基本的に自分のみることのできた世界は自分の手の届く範囲だったのではないでしょうか。

 違いがあるのはテレビに出ている人、例えば野球選手だったり、芸人さんだったり、そんな人たちを見て、憧れる人もいたでしょうが、それは同じ分野に興味を持たなければ目指せないものでした。


 しかし現在は、色々な分野で活躍し、それを発信して生活している人がいます。


 知名度を上げるというのはすごく武器になります。


 現在では知名度を上げる方法が多岐にわたるようになったということです。


 さて皆さん。そんな世の中で真面目に毎日やりたくないことを頑張ってなんとか生活するということを少し疑いたくなることはありませんか?


 いっそ頑張るなら自分の好きなことを生かして、自分にあったやり方でお金を稼ぎたいと思いませんか?


  好きなことで仕事をするというところにつながることを、日々したいと私は思います。


 さて、少し話は変わりますが、会社で働いて皆さんはどんな未来をイメージするでしょうか。

 前回の話と被るところが出てきますがご承知おきください。

 会社で働く、これはいわゆる保険的な役割をしているのだと私は考えます。

 とりあえず会社で働いていれば、もしYoutubeなどをやっており、それで失敗したとしても生活していけます。


 会社とは、未来を生きるための保険です。

 生きているというのは人間の最低条件でしょう。


 それを踏まえれば、大きなリスクをおかして自分の人生をすべてかけるようなことをするのは普通考えられません。


 ですが私は思うのです。


 未来のために今頑張る。


 その未来は明るいものだと本当に言えるのでしょうか。

 今の時代、極端に言えば明日何が起こるのかすら予測がつかない時代だと私は思います。そんな時代に未来のためと頑張るのは、少々楽観的ではと思ってしまいます。


 考え方は人それぞれですし、私は人に考えを押し付けるのはよくないと思っています。なので、そうじゃないと思うのでしたら、それはあなたの考えが私と違っただけです。それは私が変えるべきものではないですし、あなたが変えようと悩むことでもありません。


 少し話がずれてしまいましたね。


 私は何が言いたいのかというと、少なくとも10年先、今のままの生活が続いていると思って楽観的に過ごすことは私にはできません。


 新卒であれば10年たったとしても、30歳くらいです。


 その時に今と同じように未来のためと言って頑張り続けられるのでしょうか。

 もちろん誰かを養わなければならないとか、そう言った理由があるのなら別です。


 自分のためにどうなのかという観点で私は考えています。


 10年というと生まれたばかりの赤ちゃんが、小学四年生になる月日です。

 そう思ったら膨大な時間ではないでしょうか。


 仕事をすることが日常になってくると、意識して自分から行動しない限り、おそらく時間の進みがどんどん早くなっていくと思います。

 その十年の時を経て、また同じ十年を繰り返すのです。


 しかし世の中は変わります。


 もしかしたら世界で大きな出来事が起こって仕事をしなくてもよくなるかもしれません。あるいは、仕事がなくなるかもしれません。

 仕事に限らず、日常的にも変化が起こることでしょう。


 ですが、それに期待して生きるというのは、私からしたらただ立ち止まって、何かいいものが落ちてこないかと上を見上げて待っているだけです。

 自分から探しに行けば、ほしいものが見つかる可能性が少なからず上がるはずです。


 しかし、これらは仕事をしていてもできることです。

 時間の使い方に気を付ければ、探すという行為は行えないことは無いと思います。


 どちらかを選ばなければならないというわけではありませんが、会社でやりたくないことを続けることに時間を費やすくらいであれば、少しでも自分のやりたいことをかなえるために行動をしたほうが、いいのではないかと思います。


 会社に限らず、イメージとはこうなるのではないかという予測です。

 その予測が正しいかどうかを先ずは確認する、そして自分の理想とする、自分自身のイメージと近づくにはどうすればいいのかということを考えるのです。


 私としては、会社で働いていくことについてのイメージが、自分自身の理想に近づく道として、違うと思ったので、会社員ではだめなのです。

 

 


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なぜ会社員ではだめなのか? 春山 隼也 @kyomu_hy10

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