一輪の花を植えよう

遠藤

第1話

まだ間に合うのなら

このよごれた大地に

一輪の花を植えよう


僕らがよごした大地が

黒いシミとなった


気楽なもんさ

住めなくなったら別の星へ


使い捨てればいいんでしょ?


僕らは微生物

この星の皮膚で生きている


食べ物はこの星が生み出してくれる

食べたら排泄するけど

何かの栄養になるんでしょ?


生きても死んでもよごすから

分解者は忙しい


人間なんて滅ぼしてしまえばいい

お薬の時間だ

大好きなお薬の時間ですよ


いらないだろう

もう、十分楽しんだろう?



この星は人間のものじゃない

この宇宙は人間のものじゃない



なのに何故人間だけが宇宙を想う?

どんなクソ野郎な人間であっても

宇宙は何故許してくれるんだ?


僕らはしょせん物質だ

単なる宇宙の一部だ

その一部な人間に何ができる?

こんなちっぽけな存在に何を期待する?

この星さえ救えないのに


答えが欲しいなら自分に聞け

本当の自分だけが知っている

みんな持って生まれてきている

導かれし場所がある




この星は生きている

僕らは忘れてしまった


都合いいことは覚えているくせに

記憶にございませんと政治家


宇宙は泣いている

私の星を壊さないでくれますか?と



今こそバランスが必要な時だ

二つに分かれる光(エネルギー)にバランスを




奪い尽くしたこの星に

一輪の花を植えよう

まだ間に合うと信じているから


まだ間に合うのなら

このよごれた大地に

一輪の花を植えよう



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一輪の花を植えよう 遠藤 @endoTomorrow

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