異界史日本大戦:日ノ本解説

@kandoukei

第1話:日ノ本八流星共和国とは

日ノ本八流星共和国

 史実とは違う歴史を歩んだ平行世界の日本の可能性。様々な歴史改変の末、史実よりも早く外交と軍事に力を入れたことにより、文化や技術が早期に発展し、幾多のベビーラッシュを得て、日本人の人口は二億五千万人に膨れ上がり、その有り余った人力を得て、技術産業や経済は発展し、国力が増強された。

 【北洲海道連邦】・【新武蔵帝国】・【大尾張東海道帝国】・【北陸四県連邦】【阪神畿内合衆国】・【山陰陽連邦】・【瀬戸内共和国】・【邪琉九州連合国】の八つに分かれ、淡路島を含めた四十八都道府県は郷土色が誇張され、各地域は独特な個性を持つ世界観を持つ。


御三家

 日ノ本四十八共和国には警察や自衛隊は無く、侍・忍者・陰陽師の御三家が国防や治安を担っています。しかし、それらの御三家は史実の自衛隊以上の強さを持ち、世界の軍隊と並び立てられます。


 御三家の一つ。剣術を中心とする武器術や格闘術などの戦闘術を学び、高い身体能力を身に着け、目の前の敵を殲滅することに長けた戦闘職業にして、日ノ本の武力の大部分。日ノ本の各地に様々な武士団を設立し、治安や行政を担っている。尾張連合帝国の皇帝である【尾張織田家】、高知でのインフラや流通の整備や政治を担う【坂本家】、奥州の武士をまとめる【奥州源氏】などの由緒家系由来の侍一族を【大道士族】と呼び、幕末の日本で創設され、現代日本の治安を任されるほどの組織となった【新撰組】や戦後の日本裏社会から成り上がり、数多くの新たな侍を輩出した【愚連隊】などの新興の侍一族や一般家系からの成り上がりの侍を【黎明士族】と呼ばれている。


忍者

 御三家の一つ。隠密術や暗殺術を学び、高い身体能力を身に着け、敵の知らない内に情報を奪うことや敵のリーダーを暗殺し、事態を鎮圧化させることに長けている。

 日本内の秘密裏の犯罪の摘発や対処といった公安的職務だけでなく、世界各国の諜報機関としての役割を担う。

 都道府県内には【伊賀】や【甲賀】、【風魔】と言った派遣忍者一族、【雑賀衆】や【根来衆】といった鉄砲使いの傭兵などが存在する。


陰陽師

 御三家の一つ。陰陽術を学び、自然の真理を読み、術を行使することに長け、その応用で機械工学や医学などの科学技術を発展させている。その術の多様性により、細かい痕跡を発見する科学捜査や農畜産物を成長を著しく強化するなどの用途を持つ研究者でもある。陰陽道だけでなく、修験道や立川真言宗、巫女術、祈祷術、妖術、神降ろしなど様々な妖術や呪術を使う者も含まれるが、彼らは山伏や呪術師などと呼ばれる。

 西日本は京都にある陰陽道の宗家【賀茂家】、東日本は東京にある陰陽道の新家【土御門家】が置かれ、裏社会では【蘆屋家】が暗躍されている。


妖怪

 日ノ本に太古の神代から住まうとされる自然生命体。自然の力を妖力に変換して取り込み、術を行使される。

 河童や鬼、雪女、天狗などの亜人系妖怪を【人妖】、雷獣や鎌鼬、海坊主などの生物系妖怪を【妖獣】、唐傘お化けや化け提灯などの物品系妖怪を【付喪神】と呼ぶ。

 日ノ本の人々の歴史の裏で潜んで、暮らしていたが、平安時代の陰陽道によって、妖怪が認知され、人と妖怪の共存を果たし、現代でも人妖は人権と戸籍を得て暮らし、妖獣は一般動物として親しまれている。

 その中でも、武闘派や暗躍を志す妖怪たちは極道組織を立ち上げ、東日本を統べる山本五郎左衛門を祖とする【百鬼夜行】、西日本を統べる神野悪五郎を祖とする【魑魅魍魎】、京都を本拠地とし、酒呑童子を祖とする鬼の団体【悪鬼羅刹】などがある。


四十八都道府県士

 県士とも呼ばれ、淡路島を含む四十八都道府県に存在する地域守護代の防人。主にご当地アイドルやゆるキャラのように県のPRをしたり、県庁の役員として県の政治を行う。

 特殊な異能を持つ四十八振りの多彩な型を持つ霊刀【轟有布剣】をそれぞれ所持し、県の武士団を率いる。


祭戦の儀

 県同士の利権を巡る諍いを解決する為に日ノ本政府が考案された新たなる法の解決措置。

 代表となる互いの県士を将軍とし、武士団を率いる模擬合戦を行う。戦場は山林や川辺といった自然地域だけでなく、市町村や世界遺産などの郷土色がある舞台で繰り広げられるら。県士の戦闘不能か、武士団の全滅で勝敗が決まる。

 過去には、山梨と静岡が富士山を、滋賀と京都が琵琶湖を獲り合い、栃木の宇都宮と静岡の浜松、宮崎がどの餃子が優れているかを争ったりしている。


霊脈

 地球上の地中や地底に循環する自然エネルギーの流れで、日ノ本には多くあるとされたことで地震が生じやすい土地になっている。

 高密度のエネルギーを秘めているが、霊脈自体を摘出したり、流れを改変すると、霊脈が破壊され、その土地の植物は枯れ果て、大地は荒れ果てることになる。

 しかし、陰陽師の【土御門家】により、霊脈の循環を利用し、モーターを回すことで発電させる【霊環発電】を開発し、恐山や富士山、桜島、屋久島などの自然のパワースポットに配備されている。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

異界史日本大戦:日ノ本解説 @kandoukei

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ