第176話
「……嘘だろ」
「ああ、そんな」
自分が少佐になってから、一月ほどが経ったころ。
司令部に、ある衝撃的な知らせが飛び込んできました。
「ベルン少佐が、戻って来られない……!?」
それはオースティン軍参謀長官ベルン・ヴァロウ少佐が、退役するというニュースです。
彼は首都で療養を続けましたが、完治には至らず。
前線勤務に耐えられないので、余生をサバトで過ごすことにしたという内容でした。
「大変な事になった」
「これから我々は、一体どうすれば」
自分は既に聞いていた話ですが、司令部は大騒ぎでした。
今までオースティン軍の勝利は、彼の手腕あってです。
勝ち目のない消耗戦を続けていたのも、『ベルンが戻って来てくれれば何とかしてくれる』という希望があってこそ。
フラメール遠征で失敗してなお、未だ彼の信奉者が沢山いました。
彼らにとってベルン・ヴァロウが退役したというニュースは、神に見放されたような気分だったでしょう。
ですが彼の判断も、やむを得ないかなと思います。
自分がお見舞いに行った時点で、彼は生死をさ迷っている状態でした。
自ら歩く事は出来ず、主要臓器を失っており、食事や排便にも介助が必要。
安全な場所で過ごしたとしても、長生きは難しいでしょう。
無理して前線に出てても、短い死期を早めるだけです。
こうしてオースティン史に名を残す名参謀ベルン・ヴァロウは、歴史から姿を消しました。
彼は多くの信奉者に護衛されながらサバトに渡り、レミさんの庇護を受けて余生を過ごすことになります。
また『怪物』ベルン・ヴァロウを失ったことで、オースティン軍は固く守りを固めました。
自分から攻めず、亀のように塹壕に籠って迎撃に徹し、連合側に流血を強要しました。
勝てないならせめて、フラメールとエイリスと痛み分けようとしたのです。
……そんな状況なので、自分の仕事はあまり多くありませんでした。
日々の指揮は、ケネル大尉とジーヴェ大尉に任せっきり。
自分は書類仕事の合間に前線に出向き、愛想よく鼓舞して回るだけです。
書類仕事は、未だに慣れません。
戦闘詳報を確認し、物資記載、残弾消費量などの辻褄が合っているか調べたり。
部隊の補充人員の割り振りと、その兵士の個人情報、戦死した兵士の家族への手当て手続きをしたり。
それは誰かがやらねばならない、戦争の『裏方業務』でした。
「トウリ少佐。新兵消耗率が高い点の対策提案を、来週までに提出してくださいとのことです」
「……はい、了解しました」
ブリーフィングで指摘された問題点の、対策を考える仕事もありました。
これがまた難しく、簡単にできたら苦労しないような事ばかりです。
「やはり部隊の新兵割合が多いと、損耗率が高いですね」
「はい」
「一部隊に新兵を4人までに制限する、でどうでしょうか」
「……じゃあ、その方針で資料を作成します」
日々出された課題を、頭を捻って解決していくだけ。
はっきり言って、自分にはあまり向いていない仕事でした。
ですが秘書官さんの力を借りて、自分なりに精一杯こなし続けました。
「また『大盾』により、小隊壊滅ですか」
「厄介ですね」
特に、よく議題に上がったのはエースの対策でした。
自分の地区で確認されているエースは『大盾』と呼ばれ、鉄製の盾を使って突っ込んでくる兵士だそうです。
人間に持てる重さじゃない盾を振り回し、銃弾を弾いて塹壕に乗り込んでくる化物。
銃弾に対する『答え』を身に着けている彼は、まさしくエースと呼べるでしょう。
「司令部が、『大盾』を対処するための作戦案の提出を求めています」
「……ヴェルディさんに相談してきます」
ヴェルディさんにエースの対処法を聞くと、一般的な撃破方法は砲撃だそうです。
どんな兵士であっても、砲撃が直撃すれば戦死は免れません。
敵のエースを空の塹壕に誘い込み、囲んで一斉砲撃するのが常とう手段だそうです。
……そういやガーバック小隊長も、似たような事をされていましたね。
「ケネル大尉から報告です、B地区で敵の攻勢が始まりました」
「了解です。応戦をお願いします」
「さらに報告です、B7地区の塹壕に、エース『大盾』を確認」
「では作戦通りに誘い込んでください」
自分もノウハウに従って、空の塹壕に誘い込んで砲撃を実行しました。
資源消費が激しい作戦ですが、エースを撃破出来れば元は取れます。
「『大盾』を目標地点に誘い込めたようです」
「では、砲撃許可を出します」
しかし砲撃魔法は狙いがとてもアバウトで、あてずっぽうに連打しているだけです。
当たるかどうかは、運次第。
「すみません、取り逃がしました。『大盾』の撤退を確認」
「……了解、前線にはお疲れ様ですとお伝えください」
残念なことに、我々の砲撃は『大盾』を掠めることはなく。
何度か罠には嵌められたのですが、結局『大盾』を撃破できませんでした。
戦闘詳細報告 報告者:ケネル大尉
二十二日 05時03分 敵フラメール大隊 B06~B12地区に来襲 戦闘開始
二十三日 15時09分 B07に「大盾」を確認
同日 19時46分 敵に第一層の塹壕を確保される。マズリー小隊・ギュレルデン小隊壊滅を確認。
二十四日 04時05分 B06~B09地区 敵撤退
同日 11時24分 B10~B12地区 敵撤退 攻勢終了
【本軍被害状況】
動員人数 1557名 うち負傷者354名 死者37名
【推定フラメール軍被害状況】
動員人数:約3000名 負傷者約1000名 死者約350名
【判定】
塹壕を一層失うも敵に多大な被害を与え、戦術的勝利と判定した
戦闘が終わった翌日には、戦闘詳報が送られてきます。
そこには、詳細な敵味方の被害状況が記されています。
敵味方を合わせると、このエンゲイ戦線では毎日千人ほど死んでいるそうです。
「承認、承認、承認……」
「トウリ少佐、次の書類です」
「どうも」
ケネル大尉からお説教された後、自分は落ち着いて遺族宛て戦死通知書にサインできるようになりました。
彼等の死を悲しむ暇があれば、もっと有益なことに時間を使うべきだ。
その意見を胸に刻んで、自分は無心で仕事を続けました。
「戦死通知書を仕上げたら、2時間ほど休憩に入っていただいて構いません。トウリ少佐」
「ありがとうございます。では少し、衛生部に顔を出しますね」
自分は仕事の合間で、なるべく前線に慰問に赴いたり、衛生部を手伝うようにしました。
参謀として役に立てなくても、自分に出来ることはあるのです。
「分かりました。時間までには戻ってください」
「ええ、勿論です」
慣れてしまえば司令部の業務は、さほど辛くはありません。
書類仕事もやり方を覚えれば、後は作業です。
命の危機にさらされるストレスも無ければ、劣悪な環境で感染症に悩む必要もありません。
人前で着替える必要もないので、女性としてのプライバシーも確保されています。
「レイリィさん、また手伝いにきました」
「あら少佐殿、お仕事はよろしくて?」
「ええ、休憩中です」
「だったらこき使わせて貰うわ!」
衛生部で魔力を使い、その回復時間に司令部の仕事をして。
笑顔で兵士を称えて鼓舞し、戦意を高めてあげる。
自分の仕事は、こんな具合に落ち着きました。
……本当のことを言えば、ケネル大尉にお説教を受けた後も、完璧に割り切れてはいません。
ふとした拍子に胸が締め付けられそうになりますし、死亡通知を見れば心が痛みます。
戦闘詳報を読むたび、無限回廊をさ迷っているような錯覚に囚われます。
出口のない迷路のゴールを求め、歩き続ける囚人のような気分です。
だとしても。
自分は出来ることを、全力でやるしかないのです。
戦闘詳細報告 報告者:ジーヴェ大尉
二十七日 13時00分 敵フラメール大隊 B13~B19地区に来襲 戦闘開始
二十八日 02時15分 B13~B15地区 敵撤退
同日 03時30分 B16~B19地区 敵撤退 攻勢終了
【本軍被害状況】
動員人数 804名 うち負傷者121名 死者14名
【推定フラメール軍被害状況】
動員人数:約2000名 負傷者約700名 死者100名
【判定】
塹壕を防衛成功、勝利と判定した
……実はこのエンゲイ防衛戦は、『一年』も続くことになりました。
毎日どこかの拠点で攻勢が仕掛けられ、凄惨な殺しあいが行われ。
僅かな距離を奪い合うため、おびただしい犠牲が出る日々が続きました。
────まるで肉挽きだ。
それは最前線で、フラメール兵を迎撃している様を視察した、レンヴェル大佐の言葉です。
オースティン軍の防衛陣地は強固でした。
地雷魔法が設置され、幾重にも張り巡らせた鉄条網、敵を薙ぎ払う機関銃。
そんな防御陣地に、フラメール兵はご丁寧に横一列に突撃し、塹壕間でみな肉塊になりました。
しかしフラメール軍はひるむことなく、次の部隊を横一列に突撃させます。
そしてまた鉄条網の前で脚を止め、血肉を大地に撒き散らしました。
「また、追加のミンチが来ました」
「やつら、俺達に人肉ハンバーグでも食わせたいのかな」
何故フラメール兵は横一列になって、整然と突撃してきているのか。
それはどうやら、近くに戦友が居た方が勇気が出るという精神論だそうです。
はっきり言って、良い的だったようです。
「よし、今回も上手く料理できたぜ」
「フラメールの奴ら、味方の兵士の死体につまずいて転んでやがるな」
「ははは、馬鹿みたいだ」
防御陣地に無策で突っ込んできて、ゴミのように命を投げ捨てていく。
それがちょうど肉屋で、端肉をミンチにする行程のようでした。
だからレンヴェル大佐はフラメールの無様を嗤い、肉挽きに例えたのです。
「おい、見ろよ。また新しい肉が来たぜ」
「フラメール産人肉にはそろそろ飽きたよ。もうお腹いっぱいだ」
「きっと敵さんも飽きたから、オースティンに輸出してるんだろ」
毎日フラメール兵は、我々の陣地を前に死体を積み上げました。
まともに訓練を受けていないのか、銃すら構えずに泣き叫び、走ってくる兵士も居ました。
そんな彼らを、我々は塹壕越しに撃ち殺すだけ。
『今回の突撃作戦も失敗だ! 今回の兵士には、
普通の神経であれば、吐き気を催す惨状でしょう。
しかしフラメール軍の総指揮官フォヴィスは、これを見ても何も反省せず、突撃命令を繰り返しました。
『戦争に勝利するためには、征服するという意思こそ重要だ。攻撃精神さえあれば、オースティンを退けられる』
当時のフラメール軍には、まだ強く精神論が根付いていました。
強い意志を持って戦闘に臨めば相手を倒せるという根性論を、総司令官が大真面目に語っていたのです。
フォヴィス司令は
彼が言うには、いつか強い意志を持った兵士が現れて、オースティン軍の防衛陣地を蹴散らすそうです。
そんな戯言を聞かされたフラメール人の若者は、徴兵されて間もなく突撃させられ、そして死んでいきました。
『さあ、意思を示せ! フラメールの誇りと共に、突撃せよ!』
どうしてフラメールの将軍フォヴィスは、強固な塹壕陣地に対し対策も練らなかったのでしょうか。
精神論に脳を焼かれて、何も考えていなかったのでしょうか。
実はどうやら、フォヴィスはオースティンの窮状をちゃんと把握していたから、この方針を取っていたそうです。
連合軍にはまだ、兵士が補充できる余力がありました。
フラメールだけでも十万人は動員できたでしょうし、同盟国であるエイリス兵の数も含めれば二十万以上は動かせたでしょう。
しかし、オースティンに予備兵力は殆どありません。
今、前線に来ている四万人弱の兵が死ねば、もう補充は出来ないのです。
フォヴィスが想定していた最悪のパターンは、長期戦になっている間にオースティンが国力を回復し、サバトと共に再侵攻してくる事でした。
サバトの援助があれば、オースティンは数年で復興できると考えていたようです。
なのでフォヴィスは塹壕を確保できずとも、オースティン兵を削ることに執着しました。
10人の味方が死のうとも、1人のオースティン兵を殺せばいい。
効率が悪くとも、戦後に非難されようとも、オースティンが復興する前に決着をつけねばならない。
フォヴィスはそう考えたから、『攻撃精神』なんて言葉を使って強引に兵士を鼓舞し、毎日フラメール兵を最前線へ送りこんだのです。
オースティン兵1人に対しフラメール兵7.5人。
それがエンゲイ戦線での、両国兵士の命の平均レートでした。
連合軍は目がくらむような血を流しながら、瀕死のオースティンを少しづつ追い詰めていったのです。
『ああ、勇敢なフラメールの戦友たちよ。
エンゲイ戦線でフラメール兵は、戦友の死をずっと嘆き続けました。
しかしフォヴィス将軍は、死にゆく兵士に対して罪悪感も抱かなかったそうです。
何故なら彼は、兵士の戦死を『誉れ』と考えていたからです。
命令で突撃させられ死んでいった兵士は、みんな満足して散ったと信じていました。
だから、「今まで死んでいった兵士たちの為にも、ここで諦めるわけにはいかない」とし、この突撃作戦をやめる気がなかったのだとか。
こうしてフォヴィスはフラメール全土から徴兵し、エイリスにさらなる援軍を要求し、オースティンの陣地に突撃させました。
彼は壊れた機械のように、新兵補充を要求して突撃させるのみ。
……戦後、そんな彼は侮蔑を込めて『肉屋の店主』と呼ばれたそうです。
戦闘詳細報告 報告者:ケネル大尉
十六日 12時03分 敵フラメール大隊 B05~B10地区に来襲 戦闘開始
十七日 19時56分 敵フラメール大隊によりB07塹壕を制圧される 塹壕を放棄・撤退
同日 21時13分 ジーヴェ大隊に応援要請
十八日 02時15分 テルミット小隊がB07塹壕を再奪取 敵撤退
同日 03時30分 B05~B10地区 敵撤退 戦闘終了
【本軍被害状況】
動員人数 1405名 うち負傷者326名 死者39名
【推定フラメール軍被害状況】
動員人数:約5000名 負傷者約2000名 死者300名
【判定】
塹壕を防衛成功、勝利と判定した
自分は何時まで、この戦場と向き合わねばならないのでしょうか。
書類上は、快勝続きです。防衛側のオースティンが、少ない被害で敵を追い返す事に成功しています。
こんなにも無策に、淡々と死体を積み重ねるフラメール人の考えが理解できません。
紙に記された犠牲者数は、誰かの人生を終わらせた数です。
前線ではたくさんの人が死んで、その遺族は泣き叫んでいるはずなのです。
……しかしそういった『持っておかなくてはいけない』感覚は、日に日に薄れていきました。
積み上げられた戦死通知書が、残りの業務量を示しているようにしか見えなくなって。
送られてきた戦闘詳報は、戦術や配置の問題点を洗い出す資料でしかなく。
1年も経った頃には、自分も冷静に被害状況を分析するようになっていました。
死者が多ければ、問題点を探しディスカッションする資料を作成します。
物資の計算も得意になり、物資輸送任務を効率よくローテートできるようになりました。
作戦は失敗が付き物で、上手くいかない前提で練る重要性を学びました。
エンゲイ戦線はかつての西部戦線のようで、お互いに塹壕を掘って数多の血を大地に振りまくだけ。
この地獄はいつまで続くのでしょうか。ゴールは一体、どこにあるのでしょうか。
「トウリ少佐、戦闘詳報が届きました」
「確認いたします」
この地獄が無限に続くのであったらば、自分はもっと思い悩んでいたと思います。
しかし実は『ゴール』は、もう目の前に近づいてきていました。
司令部で聞いていたのですが、既に連合側政府とオースティン政府の話し合いは進んでいるようで。
そしてあと数カ月以内に、休戦条約を結ぶ目途が立っていたのです。
……我々を滅ぼすために気が遠くなるような血を流すか、ここらで手打ちにして相互不可侵を約束するか。
連合側にその選択を突き付ければ、講和を引き出せる見込みは十分にありました。
もうひと踏ん張りで、戦争は終わらせられる。
自分は自分にそう言い聞かせ、兵士たちを鼓舞し続けました。
「味方に被害が出ていますが、連合側の被害も大きいですね」
「良い調子かと思われます」
もうちょっと、もう少しだけ頑張ってください。
きっと、あとひと踏ん張りすれば戦争は終わります。
自分はそう言って、若者を前線に送りこみ続けました。
「……どうして、フラメールは攻勢を続けるんでしょう」
塹壕戦は防衛側有利、連合側もその結論に至っているはずです。
だというのに何の対策も取らず、馬鹿の一つ覚えで兵士を無駄死にさせる連合軍に、自分は恐怖すら覚えていました。
まさか未だに精神論に頼っているとは知らず、無意味に自国民の遺体を積み上げ続ける敵の思惑が分からず、ひたすらに不気味でした。
……自分はきっと、どこか過信していたのでしょう。
塹壕の固さ、恐ろしさを知っていたから、油断していたのでしょう。
正面から塹壕を破る手段など、存在しない。
機関銃を導入したオースティン陣地を、破る方法はない。
『ああ、油断をしているな。オースティンの悪魔ども』
もう少しで講和がなる、という餌がチラつかされていたのもあったでしょう。
1年間ずっと代わり映えのしない戦場だったので、気を抜いてしまっていたのだと思います。
そう言った『油断』を突くことに特化した稀代の天才少女『シルフ・ノーヴァ』が、敵に居ると知っていたはずなのに。
『今こそオースティンを蹂躙し、サバトの正式な政権を復活させる』
それは冬が終わり、三寒四温の春の季節になったころ。
兵士たちが冬装備を脱いで、塹壕内ではスコップ片手に下着姿になり始める時期。
その暖かな気候の中で、いつもの様に敵兵が突撃を仕掛けてきました。
「今日もフラメール兵が攻めてきたぞ」
「よーし、配置につけ。銃弾でもてなしてやろう」
敵はこの半年間、無意味に突撃を繰り返しては全滅を繰り返していました。
だからこの突撃もそうだと、たかをくくっていました。
「ん? なんだ、今日の敵……」
「横一列に突っ込んでこないな」
「流石にアホな行為だと気付いたのか?」
ですがこの日は、いつも通りのフォヴィスが指揮をしていたのではなく。
指揮をとったのは会議で『戦争を終わらせる』と豪語した、シルフ・ノーヴァだったのです。
彼女は手勢のアルノマ義勇兵団を中心に突撃部隊を編成し、新戦法を仕掛けました。
いつもの愚かな突撃と同じ時刻に、同じような準備砲撃と共に。
「あれ、何か」
「どうした?」
「フラメールの連中、いつもより人数が少な────」
オースティン軍は、完全に油断を突かれた形になり。
アルノマさんを英雄へと押し上げた、オースティンにとって地獄の一戦が幕を開けました。
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