主人公男性、『カリオ』は、貴族──死にまつわる魔法に秀でた家系の息子として転生した。
しかし、彼が扱えるのは、「右手からカレーがでる」カレー魔法のみだったのである!
このカレー魔法が、強い強い。
そんなに強いの?!
作者さまの文章に説得力があるので、ギャグ&きちんとファンタジーとして成り立っています。
物語は、ギャグより。
軽い文章で、さくさく読めます。
侍女メイド犬の『ラッシー』、真っ白な毛並み――いえ、白髪青眼の獣魔族(ハイビースト)が、いつも、
「カレー食べたいです! わんっ♡」
───ハスハス───
と、尻尾を振るのが可愛いです。
おすすめですよ。
ぜひ、ご一読を!
みなさま、カレーは好きですか?
辛いもの、甘いもの、インド人もビックリなもの。カレーといっても様々です。
とくに「面白いもの」をお探しならば、こちらの作品がオススメです。
最強のカレー魔法の使い手として、異世界へ転生した主人公。
この時点でもユニークながら、パロディを交えたギャグや個性的なキャラクタなど、魅力的な要素が次々と登場してまいります。
なかでも私が最も魅力的だと感じた部分は、やはり主人公ですね。
彼は至極マジメに、誇りを持って、カレー魔法を使いこなしてみせるのです。
一見シュールに思えるものでも、こうして本気で取り組む姿を見ると、強い感動を覚えますね。
また、物語そのものの完成度の高さも特筆です。
スパイスであるパロディが引き立っているのも、確かなベースがあってこそ。
こちらの作家先生は数々の名作を完結させた、高い実力をお持ちです。
ですので読み専の皆さまにも、安心してお読みいただけます。
ギャグにグルメにストーリーに、具だくさんな作品です。
皆さまも是非、味わってみてはいかがでしょうか。