第2話 感染事実
「ゾンビ…ですか……」「そうだ、ぶっ飛んだ話だが、あれはゾンビだ」俺は本当に混乱していた。すると仲間の一人が「おいおい、まだ決まったわけじやないだろ。まぁ、確かにゾンビに見えるが。」その若い人の話を遮るようにリーダー格の人が話を続けた。「確かにあれはゾンビじゃないかもしれない。だがゾンビに似ているから俺たちが勝手にそう呼ばせてもらっているだけだ。」いやいややっぱりどう考えても嘘にしか聞こえないんだが。「でも奴らは武器に恐れず、人を喰らい、噛まれたやつは奴らに代わっていく。バイオハザードとかのゾンビと全く同じじゃないか。」俺はそこで初めて人を喰らう事を聞かされた。すると仲間の中にいた医者風の男が口を開いた。「確かにあれは、バイオハザードなどに出てくるゾンビと似てはいるが、普通我々に感染するものはない。」ん?どういうことだ我々には感染しない?どういうことだ?「よし。君はこれをみたことがあるか?」と写真を見せてきた。その写真は体色が緑になった人間の写真だった。俺が恐怖のあまり顔を顰めると、仲間の一人が「やめとけ、山田」と忠告した。だが山田と呼ばれた男はそれでも話を続けた。「これはもともと人間だった物だ、昨晩の暴動を起こしたゾンビと同じ種類だと推測した。」正直言って何言ってるかわからないが相手は話を続けていった。「この生き物は人間があるウイルスに感染することで人間が変化するものだ。しかしこのウイルスは特殊でな、一部の種族の人間にしか感染しないだ」「で、その種族というのが、詳しくは言えないんだが南アフリカのとある村の人間だけに感染するんだ。だから実際に起きた国は感染したい人の処分のみで終了したんだ。だがなこの油断が今回の事件を起こしたんじゃないかと思っている。」だが俺が引き攣った顔したのを見たのか、山田はこちらを心配したのか「大丈夫か?やっぱり信じられないか?」と声をかけてきた、「いや…そんな話をただの会社員の俺が聞いていいのか?」と返した。すると山田は穏やかな顔をして「大丈夫、これももうすぐ国が明かす予定だった情報だ、どっかのB級映画みたいに消されたりしないさ。」一瞬俺は安心したが一つの疑問が浮かんだ、「なぜ、あなた達がそんな情報を?」「俺たちは、国によって作られた調査チーム、『デルタ05』だ。」一瞬マジで存在するのかと思ってしまったがすぐさまもう一人が「何言ってんだ、山田。俺たちはそう読んでるが国は俺たちは『日本特殊感染症調査隊』と読んでいるだろ、勝手な名前つけるなよ」、「え?そうか?別にいいんじゃないか真田さん、かっこいいんですし。」「別に良くない。野山、国がつけた名前なんだ、ちゃんとそれで通さないと」なんだか俺が知らないところで話が進んでいる。それに勘付いたのか集団のリーダーらしき人が俺に説明した。「勝手に話を変えてしまってすまない。俺は真田『日本特殊感染症調査隊』のリーダー、そこにいるのが斎藤」と右にいる男を指差した。「そしてこいつが野山このチームで最年少の坊主だ。」と真田に指差された男が軽く1礼した。「あっちが小山、そしてその隣が後藤、そしてお前に話しかけてたやつが医者の山田。」小山と山田は一礼したが後藤は礼しなかったすると真田が「ああ、すまない。後藤は人付き合いが苦手なんだ。」と説明した。俺はその空気で安心したが、自分の中でとある恐怖が頭をよぎった。
「なぁ・・・このホテルに泊まっていた他の人達は・どうなったんですか…」「…………」
真田達が重い空気になった、その空気を打ち破るように後藤が発言した、「みんな死んだよ。」「後藤!やめとけ!」
「大丈夫です…大体想像はできたので……」とはいったもの腹の底から何かが込み上げてきた。あの悲劇はこのホテルに泊まっていた人々の命を奪ったのだ、すると山田が「大丈夫か、無理もない一般人の君にとってはきつい話だ」だと声をかけてくれた。「ありがとう、大丈夫です」「そうかそれならよかった。」「だがよ、こっからどうするよ?」「とりあえず警察署に向かおう生き残りがいるかもしれないし、銃とかがあったら心強い」「待ってください。俺も行きます」「大丈夫なのか?外にはゾンビどもがうじゃうじゃいる。民間人の君の安心は保証できない」「そうだ、我々には君を守る余裕はないかもしれない」「そうだ、そうだよ、やめといたほうがいいって」「やめろ、死ぬぞ」だが俺はその言葉に反論してしまった。「どうせここにいても死ぬに決まってるだろ!何もしないで死ぬくらいなら、この理不尽な状況に…少しでも抗って、残酷な現実と戦ってから死んでやるよ!」きっとその反応に驚いたのだろう真田達は口をあんぐりと開けこちらを見つめていた。しかし真田が口を開いた。「オメェいい覚悟してるじゃねえか。安心しろお前のことは俺が守ってやる」「…ありがとうございます。すいませんわがまま言ってしまって」そうして俺は彼らと行動を共にすることとなっ
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RUST NIPPON 〜小笠原編〜 梅干しニーサン @zerosenmania
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