第10話 *主人公視点外 三井ラン丸 1

おかしい。

絶対におかしい。11階で出るモンスターではない。それだけはわかる。


:あいつやばくね?

:身震いとまらん

:階層が絶対違う

:ララちゃん逃げて!!


Grrroooooooooo!!!!!!!


おそらくゴブリン種の魔物である事はわかる。

あの、巨大な口で私を一口で飲み込んでしまうだろう。


「ごめんね〜。逃げれそうにないや〜」


正直逃げ出したいが逃げ出せるビジョンが思いつかない。蛇に睨まれた蛙ということわざがぴったしだ。


「ほんと、どうする事も出来ない。」


救援要請はしてある。

朝早いからほとんど人は観なかったが誰か先に入っている人がいる事を願う。


ゴブリンと思われる者が左手で持っている私ぐらいの大きさの棍棒を振りかぶった。

動作はゆっくり見えているが、どうしても足がすくんでしまい、当たるギリギリで避けてしまった。


:危ない!!!

:逃げて!!

:誰か!!

:救援要請早く!!


棍棒をさらに規則性なく振り回す。

ギリギリで避けれるがなかなか


バゴン


気づいたら後ろの壁に当たっていた。

痛い。非常に痛い。肋骨は間違いなく折れている。


ガハッ


口から血が出た。


まずいかも知れない


:なんだ今の早さ…?

:ララちゃん!!!!

:死ぬな!!

:早く!!救援を!!


「大丈夫ですか!?!?!?!」


声が聴こえた、安心して来た。

バケモンはまだいるけど……


瞼が重くなって来た。


「大丈夫で

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精霊使いというか変なやつ 山下です。 @MITVMATA

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