第6話
証明書を貰いに行っただけのに、やれ、生き恥だの裁判だのと面倒くさかった。
これで晴れてFランク。目指すはSランク。
正直Bランクは余裕でいくと思う。
人間を辞めたSランクこれを目指さない冒険者はいない。
「親父。冒険者になったぞ。俺はSランクになるぞ。見ててくれよな。」
線香の匂いとチーンと鳴る梵音具を優しく叩いた。
親父に、
「もし死んだら遺影に声に出して喋りかけてくれよ。」
と言われ自分でも思うが律儀に守っている。
確かに声に出した方が叶う気がするから理には適っていると思う。
そういう話ではないと思うが。
親父は本当に不思議な人だった。
言っては悪いが物忘れが酷く記憶もあやふやな所が何度もあったが、何があっても俺の事は忘れなかったし、信用してくれた。
病気だろうと、2人で病院に周ったが異常はあったが、記憶の異常はなく俺が治してやろうかと言うと頑なに
「それはダメだ。お前の身体を大切にしろ。」と言ってた。
こう思うと、何度も旅行に連れて行ってもらい、不味い飯ながらも毎日作り俺が作ると、
「俺の仕事を取るな」と笑い、返しきれない愛を感じた。
親孝行は親が元気なうちにしとく事これが非常に大事だ。
もし何でも好きな物を食べさせてやる。と言われたら、親父の急拵えな不恰好な油でギトギト青ネギと卵しか入っていないチャーハンを食べたい。
さて寝て学校に行くか。
〜あとがき〜
フォローしていただき、応援のハートもいただき本当にありがとうございます。
基本的には主人公視点外が多くなる作品です。
ここまでも死ぬ程読みにくかったと思いますが気が向いて暇で暇でやる事がなかった時に読んでください。
本当に、フォロー、応援ありがとうございます。
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