第5話 *主人公視点外 Sランク男冒険者3
なんだここは???
急に傍聴席になったぞ。
『『『『被害者の方前へ』』』』
「おう」
『『『『被疑者前へ』』』』
なんだ、どうなっている?
猿轡を魔力の塊でされ手錠もさっきあいつが持っていた剣で作られているじゃねぇか。
「あのな、被疑者じゃなくて容疑者な」
いや、被告人だろ。
『そうなんだ』
『賢いー!』
『初めて知った!!』
『確かにテレビに容疑者って言ってる!!』
『『『『『今回の事件は、決闘後に容疑者が被害者の首を剣で切り落とすという凄惨な事件だった。』』』』』
『『『『『よって死刑!!!』』』』』
『イェーイ!!』
『死刑!!』
『死刑だー!!』
『かっくぅいー!!』
『最高!!』
『これがしたかったんだよ!!』
『いつ!いつ!叩けるの!!』
盾国のやつも喋ろうともがいているが魔力の塊で声が出ないんだ!!
「待ってろ!!今助け
『うるさいね〜』
『そうだね〜』
『雑魚が喋ってるね〜』
『どうする?消しちゃう?』
『消しちゃおう!』
『そうしよう!』
「やめとけ」
『ダメだって』
『残念だね〜』
『残念〜』
『お口チャックしよう』
『そうだねチャックだ!!』
やっぱりそうだ。青年がやめとけと言ったら声の主達がやめた。何者だあいつ?是非うちのパーティーに欲しいな。
「裁判長良いですか?」
『『『『『なぁに〜』』』』』
「自分は怪我をしていないから無罪をお願いしたい」
『良いよ!』
『え〜あいつ斬ってきたんだよ?許しちゃうの?』
『無罪無罪!!』
『もう、本当に優しいんだから〜』
『しょうがないなぁ〜』
『『『『『無罪!!』』』』』
「ありがとう。裁判長」
『『『『『では、解散!!』』』』』
な!!またギルドに戻った。確かに魔力検知はしていない。どういう事だ?
「良かったな。無罪だってよ。だが次は『『『『『『『殺すぞ』』』』』』』」
「ふぁぁい」
バタン
やばいやばい!!なんだあの殺気は!!Sランクモンスターの比ではないぞ!あれは敵にしたはダメだ。あれは死ぬ。
「じゃあギルドの皆さんまた」
青年がドアから出ていった。
やけに心臓の音がうるさい。
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