第6話

「ダメだ。1週間たってもメザシが

一匹も売れない」

「そりゃあそうだ。オマエの腕じゃあな」

「やかましい」

聖歌がミーオの頭をかるく叩いた。

「オレ、角山三四郎に会ってくる」

「あの、100,000件の不動産を

売り捌いたという伝説の不動産売却師か」

「ああ」

「やめとけ。アイツは危険だ」

「どうして」

「教えを乞う代わりに肉体関係を

強要されたという事例が

数多く報告されている」

「覚悟の上だ」

聖歌が意を決してつぶやいた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

魔界不動産 @k0905f0905

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ