第14話 友達

幼少期から妹は活発で社交的で友達が沢山居た。近所に一人二人やっと遊べる友達が居た私とは正反対である。

年子なのに、よく一緒に歩いていると他人に間違われた。性格だけでなく、見た目も正反対である。私は何をするにも父に、駄目駄目駄目駄目言われて、制限されて生きてきたが、フレンドリーで何でも自由に生きられた妹が本当に羨ましくて、たまに意地悪をしていた。今では申し訳無かったなと反省している。

「また?」

「うん。」

妹は私の問い掛けに返事も漫ろに、制服に着替えていた。

バイクの後ろに乗って居て亡くなったらしいよ。まだ十六歳なのにね。

そんな話しを後日聞く。どんな子だったのか、顔も思い出せない。ただバイクを運転して居たのは、私の同級生だ。こちらは良く知っている。別に私は彼女とは、何も関係が無い。その後も何人か、妹の同級生が亡くなっているけど、はて?あまり知らない人達だ。。と思う。あまりにも立て続けに亡くなるから、妹は、お祓いに行った。

私は、

「霧が出ている日に亡くならないと良いね。」

と、妹に言った。

妹は、

「迷ったのかなぁ?だから、友達呼んだのかなぁ?」

と、言いながら、ベッドを整えた。

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