第13話 月夜の唄

――――――3年後。 ホテル屋上 天空バーラウンジ。



「いいとこだね。」

「ね」


「……」

「なに?」

「なんでもない。」

「言え。」


「恥ずかしいから無理」

「……じゃあ耳見せてあげない。」


「…信愛がめちゃくちゃ綺麗。」

「……そう?」

「……見る度その耳も綺麗になってく。」


「あんたでよかった。」

「え?」

「なんでもない。」

「なに。」


「ずっとあんただけ選んでてよかった。」


信愛がバーのテーブルに肘をついてそう言う。



いい感じの店、いい感じの音楽。

唯一無二の女性。



「信愛、ずっと一緒にいてください。」

「いてあげる」


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月夜の唄 海星 @Kaisei123

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