早起きは二億円の得
おもながゆりこ
第1話
毎日、午前中に赤ちゃんを抱っこしてウォーキングに行きます。
カフェに寄りたい時もあるけど、赤ちゃんに火傷をさせる訳にいかないので、あちこち歩くだけで帰ります。
お茶なら家に帰ってからいくらでも飲めますし、自分だけ飲む訳にもいかないし、
人前で乳を出す訳にもいきませんので。おほほほほ。
さて、先日の朝、赤ちゃんが四時に起きてしまい、
はう〜とか言ってご機嫌だったので(●^▽^●)
私も目が冴えてしまったし、そのままウォーキングに行きました。
まだ空は暗く、ジョギングしている人とすれ違ったり、のどかな気分で歩いておりました。
ふと気付くと、道端で寝ている人の足が見えました。
酔っ払ってそのまま路上に寝てしまった様子でした。
車や自転車に轢かれそうで危ないし、風邪引きそうだし、迷いました。
もし悪い人だったら私と赤ちゃんまで痛い目にあわされてしまいます。
ですがもし助けなかったら死んでしまうかも、と思い、
ここはひとつ、ひとりのお母さんとして勇気を振り絞ろうと決意して、その人をユサユサ起こしました。
まだ若い男の子でした。多分二十歳くらい。
うちの長男がもしどこかで酔いつぶれていたら、やはり通りかかった誰かに起こして欲しいし、ユサユサし続け
「風邪引きますよ」
と声をかけました。
その人はフラフラと起き上がり
「やべえ」
などと言っております。
「ここにいたら車や自転車に轢かれるかも知れないし、あなたも学校とか仕事とかあるでしょう。早くおうちに帰って下さい」
と言うと
「はい、起こしてくれて有難うございます。超助かりました」
と、素直に起き上がりフラフラと歩いていきました!
ああ良い青年で良かった(*^_^*)
私も赤ちゃんも無事だし、あの青年も命落とさずに済んだし、
きっとこれからよく働いて社会貢献して生涯年棒二億円くらい稼いでくれるだろうし。
それはきっと巡り巡って私や夫やうちの子たちにかえってきてくれる。
ああ今日も幸せ。
と思いながら家に帰り、
赤ちゃんに授乳しながらぬるいお茶(火傷させない為)をたらふく飲みました。
あら、まだこんな時間。
そろそろ家族全員起こして朝ごはん食べさせて送り出さなくっちゃ。
幸せは何でもない日常にあります。
皆さんも小さな幸せを感じてお過ごし下されば(*˘︶˘*).。.:*♡と願っています。
早起きして二億円得した母でした。
早起きは二億円の得 おもながゆりこ @omonaga
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