閑話 悪魔よりもイカれた者
「あれー?ちょっといくらなんでも強すぎじゃん。せっかく五十階に天使を落としたっていうのに、彼女たち強すぎるなぁ〜」
「なんでこんな強い
無数にある世界でも、エスタは強い
とはいえ、どの世界でも平均的なキャラクターの強さは変わらない。
上がバグのように強いだけで、殆どの確率で一般的な戦闘力しかない、あるいは初歩的な技術しかない者だけが、普通ならば集まるはず。
「運がいい……って言葉では片付けられないほどだよー」
過去と無数に広がる未来における歴史上でもイヴは火力と総合力で考えたら最強だ。
そんな
未来が作られ続ける限り、普く生命が増えていくというのだから、確率は無に等しい。
逆に使えないゴミを引く確立は無限大だ。
それなのに上位5%レベルの
それでも、奴が来なかっただけマシと言えるだろうか。
あの失楽園とかいうふざけた武器を錬成した頭の捻じ曲がった吸血鬼。
「はあ、それにしても
「とはいえ……
なら我のすべきことって何だろ?
一番面白いのはダンジョンの強化かなあやっぱり。
「いひ」
仕方ないよね。
沢山死んじゃっても、関係ないや。
強いキャラクターが沢山いるなら、それ相応にダンジョンのレベルも引き上げるべきだよ。
「見たいなぁ……歌うように、
物語のフィナーレは、愚かで華々しく飾って然るべきだよ。
だって……
愚者なんだもの。
「次は何が良いかな」
毒殺かな?
圧殺も捨てがたい。
溺殺で悶える姿もいいよね。
射殺でいっきに終えるのも雅だ。
轢殺は嗜好には合わないけれど、好きな部類だし、殴殺は破壊的で美しくて、焼殺はなんとも素晴らしい。
「いやー考えものだよ」
君たちはどんな物語の締め方をしてくれるのか。
準備をしよう。
「待ってるから、それまではくたばらないでほしいなあ」
芸術的に鮮やかに華々しく死んで欲しい。
◆◇
後書き
どうやら一ヶ月以上投稿してなかった作者がいるらしい……
私です。
気長に待っていただけると嬉しいです。
(新作書くのが楽しくて書くタイミングが無かった……)
隻腕の剣姫 〜TS剣士はゲーム世界で苦悩する〜 海ねこ あめうつつ @Yume_Ututu
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