第八話 龍と悩みと相談と…。ーその参ー

「銀河、星夜。待たせたね」


ボクは後輩2人に声を掛けた。その2人は何処かぎこちない感じであった。


「龍耶さん、お久しぶりです」


「…お久しぶりです」


ん〜…これはちょいと大変な感じだ。まぁここは先輩として一肌脱ぐしかないかなっと思ってると星夜はボクの隣にいる祈織を見ながら聞いてきた


「あの、龍耶さん。隣にいる女の子って妹さんですか?」


「へ?私??」


祈織は星夜の言葉を聞いて素っ頓狂な声を出していた。可愛いけどさ

それと星夜には祈織はボクの妹に見えたのだろう…まぁ年齢的にもね


「龍崎祈織ちゃんだよ。ん〜…ざっくり言うとボクの恋人(予定)」


それを聞いた星夜は驚いた顔をしていた。銀河も同じ顔をしていたのは言うまでもない。そんなボクの回答に鋭いツッコミを入れた1人の女の子がいた。そう!祈織本人である



「違うし!誰がこのチャラドラゴンの恋人なんかになるもんか!べ〜っだ!!」


いやその反応は逆効果ですよ祈織さん?ホント可愛いな〜〜


「え?龍耶さんの恋人さんじゃないんですか?やっぱり妹さん??」


「チャラドラゴンの妹でもないですよ」ニコッ


「笑顔が怖い…」


祈織は笑顔で圧を放っていた。ヤバいわこの子。尻に敷かれるボクの未来が見えた気がする…と考えていたら覗き込む様に銀河がこちら見ていた。てか、学生時代にも思っていたがこいつ顔良すぎる。そんな銀河はふと言葉を発した


「やっぱ龍耶さんって顔良いですよね」


いや、お前が言うな。その言葉にボクは心の中でツッコミを入れた


「わかる!このチャラドラゴン、黙ってればめちゃくちゃカッコイイのよね〜。黙ってればね」


「2回同じ事言われた!?」


「大事な事なので」


祈織までそんな事言うのかい!まぁ良いんだけどさ


「龍耶さん、学生時代モテてましたからね…今でもモテてそうですけどね。銀河ちゃんもだけど」


「そうでもないよ?ねえ、銀河」


「え?龍耶さん、自覚ないんですか??龍耶さん結構モテてますよ。僕はそうでもないですけどね」


「モテてる自覚ないし銀河はボク以上にモテてるよね?」


「いやいやいやいや…龍耶さんには負けますって」


「またまた〜そんなお世辞言ってるんだから〜〜」


星夜に言われたらボクらはお互い自覚なしなのか謙遜していた


「…って、こんな所で立ち話なんかしてないでお店に戻りませんか。チャラドラゴ…龍耶さん」


祈織はそんなボクらにツッコミを入れた。チャラドラゴンと言いかけたが


「ふっ…ふふふ」


「星夜さんどうしたんですか?」


「なんか面白いなぁって…ふふっ」ニコニコ


星夜は祈織のツッコミが気に入ったのかクスクスと笑っていた。この娘、祈織と気が合いそうだなとボクは思った


「と・に・か・く!ほら!早く!置いていきますよ!」


「はいはい。それではお二人さん、ボクのお姫様がご乱心なので店にご案内致します」ニコッ


「って、誰が姫様よ」


祈織の鋭いツッコミは置いといてボクは店に案内したのである。シリアス展開じゃないのかって?それはもう一つの…ゴホンッ!! ンッ ンッ…そちらで展開しておりますので

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龍の娘とワガママお姫様 第三部【りゅうひめ】 銀龍 @nao_1988

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