第七話 龍と悩みと相談と…。ーその弐ー

ボクは祈織と一緒に銀河達の迎えにきた。

そういえばあの子達と祈織が会うのは初めてだなと。祈織は人見知りしなさそうな感じはするけど…どうなんだろう?普段はなんかクール系な女の子っぽいし(祈織の友人曰く)


「あの龍耶さん」


「ん?なに?」


祈織はボクに声をかけてきた。一体なんだろう?


「銀河さんと星夜さんってどんな人なんですか?私、こう見えて人見知りというか初対面の人と話すのは苦手で……。志帆やリアンからはクール系だよねって言われてるんですけど実際は違くて……」


ボクの心を読んだみたいにボクが考えてた事を祈織は自分の事を話してきた。


「そうなの?祈織ちゃんって人見知りなんだね。そんな感じしなかったから意外だなぁ」


「え?龍耶さんから見た私ってどんなイメージなんですか??」


祈織は気になったのかボクから見た自分はどんなイメージなのか聞いてきた。ボクはこう答えた…。


「ん〜…分け隔てなく誰とも仲良しなイメージかな?祈織ちゃんって優しいからさ」


「はぁ…なるほど。私、そんなに優しいですか?」


「うん。ボクにでさえ優しいよ。正直うざいぐらいに祈織ちゃんに絡みに行ってるのにね。ボクさ、好きになると一直線にいくタイプだからさ。簡単に言えば猪突猛進だね」


「あー…分かるかも。」


「分かっちゃうか〜…ハハハ」


「…龍耶さんって結構分かりやすいし」ボソッ


「ん?何か言った?」


「別に何にも言ってないよーだ」


何か聞こえた気がするけど…気にしない方が良さそうかな?というか祈織、その表情可愛すぎるって。あっかんべーってさ


「そういえば…華龍さんと夕希?さんってお付き合いしてたんですね。私、龍耶さんと華龍さんがお付き合いしてると思ってたし」


「ん?そうだね。なに?夕希が気になっちゃった??あの子、ボク以上にマイペースだし付き合ったら絶対に苦労するよ。華龍姉だから付き合えてるのもあるからね。それよりボクがフリーで良かったね」ニコッ


「んなっ!?なんでそうなるんですか!別に龍耶さんの事好きじゃないし!てか全然興味ないから」


「ですよねーー」


あー…これ脈なしかな〜〜

ここまで拒否されると正直メンタルに来るものがある

なんでボクが好きになるとこう上手くいかないんだろうか。これはある意味いい研究材料になりそうだな。自分を研究材料にするのはどうかと思うが……


「…龍耶さん?大丈夫ですか?」


「え?うん…まぁ正直大丈夫ではないけどなんとか平常心保ってる。気合いで」


「はぁ……無理しないでくださいね?」


ボクの心を知ってなのか知らずでなのかは定かではないが祈織はボクに気遣ってきた。

いや原因はキミなんだけどねとは言えない

この子にはこの子で好きな人がいるかもだし…ワガママを言うのであればこの子の好きな人がボクであって欲しいとは思っていた。


そんなボク達は気まずくならぬ様に一定の距離を保ちながら目的地に向かっていた。

駅前に差し掛かった所に見知った顔が2つあった。そう。銀河と星夜の2人がそこに立っていたのだ

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