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・【フラグNo.9】に「10」を記入すること。
君がにこにこと愛想笑いしていると、ユニコーンはうやうやしく頭を垂れた。
「女神よ‥‥どうか私の背にお乗りください」
「何をのぼせてやがる!」」
スターアローは嫌がったが、君はあえてユニコーンに乗りかえてあげた。
「おいおい!?」
驚くスターアロー。
ユニコーンは君が跨ると「ぬふぅ‥‥!」と何か感極まった声を漏らす。
「この軽さ、この重み、この感触‥‥! 俺がこの樹海に来たのはこのためだったのか‥‥」
夢ごこちで呟くと一声高くいななき、尻尾を千切れそうなほどぶんぶん振り、ユニコーンは祭壇の周りを走り出した。
なるほど、馬としての能力はスターアローに勝るとも劣らないだろう。馬具が無いのでそのぶん乗り難くはあるが。
落ちないよう君が首に身を預けると、ユニコーンは「んふぅ‥‥!」と何か感極まった声を漏らす。
たっぷり汗をかいてユニコーンは止まった。
「女神よ‥‥どうか貴女の下僕に膝枕をお恵み下さい」
「何をふざけてやがる!」
スターアローは嫌がったが、君はあえて座り易い石の上に腰を下ろし、ユニコーンを誘った。ユニコーンは実に素早く君の太ももに頭を乗せる。
「おいおい!?」
驚くスターアロー。
それを他所にユニコーンは全力で深呼吸を繰り返した。
「この温もり、この柔らかさ、この香り‥‥! 俺は今日という日のために生きて来たのか‥‥」
夢ごこちで呟くユニコーン。君はその首を優しく撫でてやった。
「おっ‥‥うっ‥‥ほふっ‥‥なんとしなやかな指使い‥‥角もお願いします」
夢ごこちで呟くユニコーン。君はその角を優しく撫でてやった。
「ほぅっ‥‥んほっ‥‥あふぉっ‥‥」
もう声にならないようだ。尻尾がびくんびくんと痙攣している。
やがてユニコーンはぐったりと動かなくなった。
「何してやがる、さっさとそいつにトドメを刺せ!」
スターアローが叫ぶが、君はユニコーンを揺すって起こした。
「はっ! 逝きかけたというか、ある意味イったというか‥‥なんと素晴らしい。貴女は女神の化身だ。もうそこの羽持ちから俺に乗り換えませんか? 一生貴女の馬になります」
流石にそれはやんわり断った。
するとユニコーンはしょげかえりながらも申し出てくる。
「ならばせめて貴女にお礼をさせてください」
やっと期待したものが来たようだ。
「貴女の体を癒すか、水を薬に変えるか。汚染された物を浄化する事もできます」
・体を癒すなら、君の【戦闘力】と【生命力】を最大値にせよ。さらに毒や病の悪影響も全て消え去る。
https://kakuyomu.jp/works/16818093075655425577/episodes/16818093076691769741
・所持品に【水】があれば、それを薬に変えてもらう事もできる。
https://kakuyomu.jp/works/16818093075655425577/episodes/16818093076691738458
・所持品に【毒珠】があれば、それを浄化してもらう事もできる。その場合は【フラグNo.14】の値に410を加えた項目へ進め。
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