第11話


 眠い。 本当に眠い。

 話が長い。これでどれぐらいたった・・・?


 三十分!?


 さすがにおかしいでしょ!



「えー。以上を持って私の挨拶とさせていただきます。」


 よし、耐えきったな。


「続いて、副校長先生のお話。副校長先生、お願いします。」


 ふざけんな。



 :;:;:;:;:;:



 あの後、副校長先生のお箸と、校長先生の話も行われた。

 そして、いよいよ終わりに近くなったと思ったら、


「続いて、PTA会長のお話。」


 この声には会場は再び絶望に落とされただろう。



 長かった入学式もこれで終わりだ。

 帰りに、花の前で写真をとって帰ろう。


 そう、思っていた。


 ・・・列が長い。 異様に長い。


 後、何時間かかるか分からない。


「はあ、仕方ないな。希海、桜の木を作ろう。」


 そうだった。父親は創造神だった。

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私は、でも、あなたには。 灯火(とうか)@チーム海さん @UMIsandayo

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