君と僕の裏表

あくありうむ

EP.Ⅰ 緊急招集

※(登場キャラの読み方などは下に)


帰りのホームルームが終わり にぎわうクラスの隅で、窓の外を見ていた俺は、チャイムと同時にとある用事を思い出した。

帰る支度を整え、教室を後にし、立っていたのは校長室の前だった。

ノックを3回、「失礼します」を口にした俺は、校長室へ入った。中には校長と 、俺のクラスメイトで、風紀委員長である雫、の2人だけだった。

彼女は、表向きには高校生。そして学校の風紀委員会の委員長であり、周りから人気が高く、校内で知らない人はいない。

だが、裏では国家公安委員会委員長の、補佐役を務めている。推薦で配属されたのだ。17歳でその職に就いているのは規定に則っていないが、特例だとか。

雫は事の全てを隠しているのだが、俺は知っている。知っているから呼ばれたのだ。俺の事情を知っているのは学校だと校長だけとなる。もちろん雫は知らない。

すると、校長が

「楓夏、今回の件では雫と行動するよう、上からの指示だ。詳細は雫に伝えてある。要件は以上だ。」とだけ言って校長室を去った。

今、雫の頭には俺という大きな疑問が浮かびあがったのだが、さすがは公安補佐、感情を表には出さなかった。

校長室に2人残されて、しばらく沈黙が続いた空気感を打破したのは雫だった。

「今回の件とは、最近国外から不法入国してくるテロリストの調査よ、公安の任務なのにどうして楓夏くんが、、、まぁいいわ。明日の放課後から動くするわよ。」

雫が疑問に思うのも無理はない、表向きだと俺は高校生だ。そんな奴が公安の補佐と釣り合うわけが無い。ましてや、足でまといにしかならないわけだ。

だが俺にも裏がある。上が俺を指名するのは余程の重要事項なはずだ。

「あぁ、分かった。明日の放課後な。」

そう言い、明日の日程の確認を終えたあと俺は校長室を後にした。

((まさか公安と手を組むとはな、、))

ブー、ブー、ブー、携帯が鳴った。送り主を見た俺は急いで家に帰った。、、、、




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閲覧ありがとうございます!この度初作品となりますので!是非是非続編も見ていただけたらなと思います!🙂(連載は不定期ですが)

一応この作品のジャンルは「恋愛」「ちょい現代ファンタジー」「学校」となってます!


登場キャラ

不知火 楓夏(しらぬい かえで)

最上 雫 (もがみ しずく)

十条 毅弌(じゅうじょう たけひと)(校長)

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