第2話 活字
活字は良い。あればあるだけ楽しみが増える。だから、面白そうな本を見つけたら、たとえ読む時間がないほど忙しかったとしても、買っておくことにしている。
面白そうだ、と思う本はその時々で違っている。例えば、好きな作家さんの読んだことのないものだったり、何らかの賞をとったものだったり、タイトルが興味深かったり、表紙のデザインが好みだったり、ネットで話題になっていたり、と様々だ。
ジャンルも気にしない。好んで読むのはミステリ要素のあるものだけれど、絵本や漫画やファッション雑誌も読む。心に余裕があったならば、教養として有名な本、たとえば「罪と罰」や「そして誰もいなくなった」、「こころ」などを読むこともある。しかし立派な教養人を名乗れるようになるには、まだまだ時間も、精進も足りない。
本好きというと、有名な作家なら一通り読んでいるものだと勘違いされてしまいがちなようなことも世の中ではあるが、そんなことはない、と思う。少なくとも私は教養として読む以外は大抵、偏ったものばかり読んでいる。
しかし、それで構わないだろう。趣味として読書を楽しむならば、蓼食う虫も好き好きであるし、勝手にするのがむしろ、礼儀のようなものであって良いと、私は思う。
ゆらゆらり 出雲井 碧生 @izumoisi
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