JTWさま
この話、単刀直入に言って、好きです。
途中、デモニシオが悪魔にもかかわらず、人間のものも天使のものも好んで使う姿を見て、ああ、この悪魔はきっと元人間か堕天使なのかなぁ、と予想を立てながら読んでおりました。
結果、堕天使ということでしたが、堕天使でも、一味違う堕天使だなぁ(悪魔でも天使でも堕天使でも人間でもない、また別の種族名をつけてやってもいいくらいだ)と、感じました。
自分とは違う種族の扱うものや慣習を表面的に受け入れるのは、誰でもある程度できるし、することだと思います。
しかし、デモニシオが一味違うなと思うのは、悪魔っぽさ、天使っぽさ、堕天使っぽさ、人間ぽさが、表面的なものでなく、なんとなく本質的なものとして、「どれにも当てはまる」ような気質に感じられたんですよね(違ったらすみません)
真の意味での中庸というか、ニュートラルな性質を持った生き物だと言えるような気がします。
誰しも、何事も、善か悪か、天使か悪魔か、人間か人外か、二元論で考えてしまうことが多いように思います。
しかし、実際には、両極端で物事を考えることはわかりやすさには繋がるものの、評価の対象を正確には表現できていません。
もし可能な限り正確な表現すると、全ては滑らかに繋がる「グラデーション」であるはずだと、私は思うのです。
そのグラデーションを、デモニシオに、JTW様はこの上なく繊細に、上手に(偉そうにすみません)落とし込まれているなと感じ、非常に感銘を受けました。
自分とは異質のものでも、いいと思えば、取り入れちゃって、いいんですよね。そうやってアイデンティティは築かれていくものでしょうし。
常日頃、私自身が感じていることが、美しい文学の形で昇華されており、非常に腑に落ちるお話でした。素敵な作品をありがとうございました。
(少し、JTW様の「 『いんたーねっと』の中のあなたへ」にも通ずるところがあるとも思いました)
作者からの返信
加賀倉 創作様、ありがとうございます……!
このお話は、自分の趣味を詰め込んで、一気に書き上げたお話です。粗も多いのですが、雰囲気だけは気に入っています。
悪魔デモニシオに込めたものは、「こういう風に暮らしたい」という願望です。
現実世界にあふれる食べ物や、娯楽、家具、何もかも、本当に千差万別の由来を持つものです。
その中から、自分が本当に気に入った、お気に入りのものを集めて、自分の宝箱のような場所で働き、暮らしていけたら、それはとても幸せなことだなあと思ったのです。
人間のものでも、悪魔のものでも、天使のものでも、やっぱり、『いいものは良い』し、『好きなものは好き』だと、思うのです。
加賀倉 創作様はいつも、私が漠然と考えていることを鮮やかに言語化してくださって、すごく嬉しいです。
本当に本当にありがとうございます。
悪魔の魂の洗濯、
斬新ですね。おもしろかったです!
(^^)
作者からの返信
崔 梨遙様〜! 応援❤と、作品フォロー、星評価と、応援コメントまでくださってありがとうございます!
この物語の発想の元となったのは、古銭を研磨剤やブラシで綺麗に磨いて、ピカピカにする動画なのです。
一見、錆びついてボロボロになったものでも、生まれ変わったように綺麗になるのがすごいなあと思っていて、その感動を自分なりに表現したいなあと思ったことがきっかけで、アイデアが生まれました。
(でも、魂を研磨するとなると、削れちゃいけない部分まで削れちゃいそうで怖いな……と思ったので、そうだ研磨ではなく洗濯しよう! となりました。)
おもしろかったと言ってくださり、本当にありがとうございます! とても嬉しいです ✧ (*´˘`*) ✧
自分にはなかった発想でとても楽しく読めました。
汚れの名前や洗剤のネーミングも面白くて、実際のパッケージと洗濯している姿が見たいです。
魂が清らかになるなら、是非、生きているうちに洗って欲しい……。
悪魔の素敵日常ライフを読ませていただき、ありがとうございました!
作者からの返信
夏宮 蛍様! 素敵な応援コメントを寄せてくださり本当にありがとうございます!
私は家事の中で一番洗濯が好きなのですが、それをファンタジー的要素と絡め合わせたらどうなるか……という感じで書き始めた話だったと記憶しております
お洗濯、大変ですが、頑固な汚れが綺麗に落ちた時の喜びや、達成感が本当に好きなのです。
私も、魂を洗ってもらえるなら、綺麗に洗って欲しいです。生きているうちに魂を洗う! それは素敵な発想ですね……!
番外編として書いてみたくなってまいりました。こちらこそ、本当に素晴らしいコメントをありがとうございます!