第41話
ーそんな颯太に惚れました、かあ。
じゃれつく朝陽をかわしながら、何となく、古いセリフだよね?
なんかどっかできいたセリフ。
ちょっと演歌みたいな響きかなあ?
リアルタイムじゃ知らない私だから、仕方ないかも?
もしも颯太や朝陽と違う場所で知り合って、ううん、違う環境で、幼なじみだったら、どうなるんだろう?
もちろん、私は美少女枠でしょ?朝陽は陽キャラ?
じゃあ、颯太はモップ?
私の脳裡にモップみたいないぬが浮かぶけど。一人暮らしじゃ飼えない大型犬だよね。
一人暮らしのワンルームじゃ飼えないし。まあ、颯太はモブだろうけど。
へんな呼びかた。
都会ってへんな流行りを生み出すんだね?
ってじゃれつく朝陽は、朝陽らしい田舎のにおいがする。
少しだけ墓参りで、墓じまいがたくさんで、ひっそりしていて、でも真新しいお墓には知った名前があったり、
ーそういう場所なんだろけど。
戻りたくはないけど、どうして、朝陽のカエル兄は戻ったんだろう?
どうして、颯太は私を追いかけてくれないんだろ。
やっぱり、
私はじゃれつく猫のような朝陽をみながら、
ー朝陽がいるから?
って少しだけ、なんか嫌な気持ちになった。
好きです、先輩。義弟の兄ではだめですか? 茶々アルト @anotoa10030113
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。好きです、先輩。義弟の兄ではだめですか?の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます