第2話 時の流れ

葬式が終わり、一週間が過ぎたころに亡くなった人の赤ん坊を抱えていた。

俺、これからホントどうしょう。

「まあ、後悔するのを早々と諦めるとしょう。」

こういう、もう流れに任せる所は、俺の悪い癖だ。

けれど、この性格別段気に入っている所もある。

「さてと、まず何をしょうか。」

今現在、高二の最後の冬休みに突入したて、今の時期

本当なら俺も受験に控えるのが普通なんだろうが、

あいにくとなぜだか、昔から頭が良かったのか、

高校も学力での推薦が行われて流れのままに入学したようなものだから、

大学もそれなりに余裕で受かると思っている。

「ま、大学のことは十年くらい諦めたとしても、それ以前に

俺まだ、高二だからこの子をどう育てるか何だよなぁ」

確かこの子の名前が愛桜(あいさ)というらしい。

今年の4月に生まれた女の子だ。

「確か前に何かの授業で子供を育てるのに生涯約三千万位かかるって聞いたっけ、」

それをまじめに考えると今の俺の貯金を考えると今までバイトで貯めてきた

金額でも全然たりないし、それに俺の人生設計での約二億円あれば、

楽しく生きていけるという夢にすら届かない。

「さて、金策をするとしても、何をするか手札が無いこともないが、

それをするとしたても成功するかどうかなんだよんなぁ。」

でも一旦誰かに相談してみるか。

その日の数日後のバイト先で先輩達に相談してみたら。

「まぁ、頑張れとしか言えねぇ。」

「子供の世話か私は、好きかも。でもその年でするのは、きついかなぁ」

「ま、俺たちから言えるとしたら好きなようにやって見ろとしか言えん。」

などと、いろいろとアドバイスや励ましてくれたことが何よりも嬉しかった。

その日のバイト帰りに愛桜を預かってくれ昔から世話になっている近所のおばさんの家により愛桜を引き取って家路についた。

愛桜と暮らして約二週間が過ぎた大晦日の日。

俺は家の大掃除していたが、何分なぜこんなにも体が重いのかと

考えながら必死に昼間で掃除をしていた。

なぜ、体が重いのかと聞かれても簡単な答えしか出ない。

そんなもの、ただの寝不足なのだから。

まぁ、ただの寝不足ではない、夜な夜な愛桜が起きたら寝かせるを

繰り返し行っているためなのだから。

そんなこと考えていた大晦日も終わり、年が明け世間での正月休み終わった

一月四日の日に俺の家に来客が来た。

客の素性は中堅出版社の夏雪文庫の編集者らしい。

とりあえず外は寒いので、家に上げると名乗られた。

「私は編集者としては、初めての仕事で入社一年目の藤巻 鈴といいます。」

「はあ、灰川 悠といいます。」

「では、今日あなたのお宅に伺ったのは、我が出版社の編集長から、

伝言を頼まれたからです。」

「で、その編集長様の伝言というのは、」

「内容は、『おめでとう悠君、これで晴れてき君も一人の作家、小説家だ

君の作品読ませて貰ったが面白くて、早く続きを読みたくなる一見、泣けてしまう作品だったよ。来月には初版として売られるから、それのため一週間後に

出版社に来てくれたまえ』という内容で私が担当することに成りました。」

こうしてこの冬は人生で最も忘れられない冬となった。

                                  続く

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17歳の冬 月賀 千陽 @senyogekka

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