自分のための文字

ぼく

第1話 ニート

労働とは現代の死神である

自分の可処分時間を犠牲にして得た賃金というのは言い換えれば命との引き換えなのだ



Life is money

こんなことが許されていいのだろうか

私は戦う、間違っているのだこの世界は

変えてみせるさ、腐敗したこの世界の秩序を!




長くて読めないよって方に簡単に要約すると「働くのダルすぎ、でもお金欲しいなあ、国がなんとかしてくんないかなぁ」です




色々と割愛しますが、僕は今年の1月に新卒から働いていた会社を辞め4月までニートをしていました


この3ヶ月のニート期間、親からの「いつ働くの?」「先のこと本当に考えてるの?」「大学まで行かせたのにこの有様か」などなど


たくさんの愛ある言葉をシャワーのように浴び、心も身体も錆びつかせていました




僕は知りませんでした

ニートにはニートの苦しみがあるということを


最初の2週間はネトフリでコードギアス見たり釣りやら麻雀を夜通しやったり、大学生に戻った感覚でご機嫌だったのですが、2週間過ぎた辺りから寝つきが悪くなります


布団に入れば将来への不安が添い寝

朝起きれば社会から隔離された生産性の無い1日が始まることを認識する苦痛



それを誤魔化すように意識だけでも高くあろうと政治批判に明け暮れる日々



何もしてない奴ほど、声がデカくなる訳です



いよいよ精神衛生上においてもニートを辞めなくてはならなくなりました




今の世の中は転職なんて当たり前

早速転職サービスサイトに登録しました

すると1日のうちにとんでもないメールと電話の数



転職エージェントだのキャリアアドバイザーだのが虫のように湧いてきます


なんであんなに胡散臭い奴らがこんなに居るんだ?



キャリアアドバイザーやってる奴のキャリアのほとんどが大したことないので、彼らの言う事は鵜呑みにしなくて大丈夫です


ハローワークにいる職業相談の職員が漏れなくパートしか経験無いのと同じで、正社員なりたいなら正社員経験がある程度ないと相談の意味が無いね



そんなこんなで自力で転職を始めることになる

この世の中Wi-Fiがあれば仕事も女も金も見つかるのだ、Wi-Fiこそ世界では?



次回、ニートから就職するまでに面接41回した話

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自分のための文字 ぼく @20121106

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