短編
もる!
・・・てください
俺は、ここを歩くのが大好きだった。
多少暗いが、まあ大丈夫。ライト持ってるし。
すると、街灯に照らされた女性が。
前髪で顔が見えない。
ちょっと心配になりつつも横を通りすぎると。
「・・・てください・・・てください」
「?え?なんて言いました?もっかい言ってください」
「・・・てください・・・てください」
「何をしてほしいんですか?」
俺は体を女性へと近づける。
「・・・てください!!!!!!!!」
女性の手が・・・俺の肩をガシッとつかむ・・・と思いきや、掴まれなかった。
そう、女性には右腕がなかった。
「・・・てください!手、ください!」
「あの人は、手くださいと言っていたのだ。
と、ここまでかな。俺がおぼえているのは。
「あの人に腕を両方持って行かれたんだ。て言うことで、手を取り戻したいから、手、ください」
短編 もる! @noshirika
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます