第3話


「恋の詩集」


3


見えないわ

風に包まれて花が隠して

そこに居るのに

綺麗なまま貴方が視えない


4


その音が私の胸に届くものなら

貴方との時間に限りがあることを

自覚せずに済むから

今は私だけに見せてと願った笑顔も

私の事を考えて生まれたものではないから

私はそっと貴方と笑うことしかできない


5


ただ流れる花弁を見つめて

貴方の姿を追って

嗚呼どうかいかないで、と

あまりに素敵な景色を心に閉まった



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詩集 @boriko_00

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