第2話


「恋の詩集」


1



夏が冬を追って

追いつかなくて叫んだ

君がいない恋のうたのようで

聴いてよ、なんて届かない声を


2



透明な世界に雨が咲いて

貴方と見る雨粒は1つ1つ色づいていたから

晴れた景色に貴方の残り香だけが

残って消えない



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