下
しかし、お互いの言葉を、どうして理解しえたのかについては判然としない。通訳者を連れていたのではないかという説(
とにかく或る記録によると「まりい・あんとわねとは幾らか悪意のある微笑を
そして「男は
しかし、記録のいくつかの
ひとつ拾い上げてみると、「羅城門の階段の上から事の次第を覗いていた盗人曰く、××××××××××××××吹き出た×××を××××××××夜目にも分かるほどの笑い声を上げると、××××××を××して、男を××××へ導く」(墨塗のため文字数は推定である)といった具合である。
そのため、ふたりの営みの
そして同記録によると、「その時にまりい・あんとわねとの姿はなく」とあるから、営みの主導権は常に彼女にあり、彼の
ともかく若侍は、羅城門の下で朱雀大路の方を頭にして卒倒していた。この大通りを吹き抜けていく風は、雅やかに奏して、遠くから迫ってくる検非違使の持つ
月は羅城門の
〈了〉
まりい・あんとわねと 紫鳥コウ @Smilitary
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