小さな波紋でも

 「春」で始めた話ですしたが、季節はもう初夏。

 そろそろ、自分基準の話も終わりです。


 自分で自分を守るためには?

 誰かを助ける力をつけるためには?

 答えはひとつではなく、自分基準をこえて考えていかないとたどりつけません。

 自分だけでも、たどりつけません。



 小石を投げて水面にできた波紋はすぐに消えてしまいますが、

 波紋を見た人の記憶には、何かが残るかもしれません。

 波紋に触れようとした人の手には、小さな振動が移るかもしれません。

 波紋の近くに小石を投げ込んだ人がいれば、波紋は広がるかもしれません。


 何かを変えようと行動を起こしても、誰にも気づかれずに終わるだけ、と思うかもしれません。それでも、何もしなければ何も変わりません。


 小さな石でも、起こった波紋は何かの形で次につながる「可能性」がある、それだけは確かですから。

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他人を理解することは難しいが トモル @a_tomoru

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