第7話 りりな、魔王軍幹部ラオウを刈り上げる

 隣国から救援要請の使者が到着した。


 「ふむ、魔王軍のNo.4、魔人ラオウが率いる軍が襲撃しているのか。」


 「はい、わが国王からの親書はこちらでございます。」

 「よしわかった、すぐに向かおう。」


 「ありがとうございます、まずは我が軍のエラトリス城までご案内いたします。」

 勇者一行は隣国に向かって出発した。


 りりなも専属理容師として他の従者と共に同行したのである。


 しかしこの使者は魔王軍の手の内にあった、エラトリス城はすでに魔人たちに占領されており勇者一行を捉えるための罠であったのだ。ツーブロック勇者はあっさりと魔法を封じられ、4人は捉えられてしまった。


 ①

 「ふん、こんなに間抜けな勇者にレオダニアスが殺されたというのか?信じられん。」


 「もういい、従者たちも皆殺しにしてしまえ。」


 ②

 「待ってください、助けてください。」


 りりなは必死の形相で懇願した。


 「わ,わたしは専属理容師として無理やり勇者一行に連れてこられただけなのです、どうか家に帰してくださいおねがいします。おねがいします。」


 ③

 勇者一行を捉えた魔人ラオウは気分がよかった、珍しい女理容師に興味を持ってしまったのである。

 「ふむ、面白い、それではワシの髪を散髪してみせよ、うまくできれば帰してやろう、失敗すれば命はない、よいな。」

 「は、はい、精一杯やります!殺さないで!」

 「それではいきます!刈り上げちゃっていいですかぁ?!」

 ④

 そこには、魔神ラオウ首のない身体がゆったりと風格を保って座っていた、ゆっくりと傾いたかと思うと椅子から転げ落ち床に転がった。

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4コマノベル 魔導理容師りりな 七星剣 蓮 @dai-tremdmaster

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