「挟み鉤括弧型はもう定着している」
海外小説に多い「挟み鉤括弧型」会話文(筆者が勝手に名付けたかたち)は、日本の小説でも定着している。
「先生」山田は言った。「おはようございます」
というかたちのものだ。
とにかく海外の小説は発言の主をはっきりさせたがる。「〇〇は言った」が必ずといっていいほどセリフの後に出てくる。
そして長いセリフの場合は、途中に割り込むようにして「〇〇は言った」が入るのだ。
ここでちょっと引用してみよう。
『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』: Harry Potter and the Prisoner of Azkaban
https://kakuyomu.jp/users/hakusuya/news/16818093075877740627
より
「セント・ブルータス」おじさんが素早く答えた。「更生不能のケースでは一流の施設だよ」
一気に「セリフ」地の文「セリフ」がつながっているのだが、スマホなど表示環境の違いで二つ目のセリフが改行されてしまうことがある。
「セント・ブルータス」おじさんが素早く答えた。
「更生不能のケースでは一流の施設だよ」
となってしまう。これが問題だ。二つ目のセリフが別の人物の発言ととられかねない。
ダッシュ記号「――」を使ったりして、つながりがあることを示すしかないのだろうか。
「セント・ブルータス――」おじさんが素早く答えた。
「――更生不能のケースでは一流の施設だよ」
という具合に。
たまに筆者はそうしている。ただし、このやり方が正しいかどうかはわからない。
みなさまの意見を聞きたいところだ。
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