終わり始めた彼女たち
これは「彼女たち」の
その前に彼女たちについて簡単に説明しておこう。
ひとつは「思う者」――
そしてもうひとつは「思われる者」――
その目的は
ずっと、ある地を守り続けている。
彼女らの守る地のひとつは
名前のとおりに
水たまりにも見まがう、ほんの小さな泉。そこを中心としていびつなまるを大きくえがくと……土地の
* *
――
彼女は、泉の底に
水たまりのような泉ではあるものの、人ひとりがおぼれることのできる程度の深さはある。
彼女はそこで
そうして泉の底に沈んだ
すぐ
顔を水から抜いてのち、ようやく激しく呼吸を始めた。
「いやほんと
泉から顔を出した
「あれ、
「いなかったよ、ただいま、ふってきたところ」
「変な表現だな。用は?」
「用というか報告」
「次でわたしの仕事が終わる」
「そう……」
泉に
それをいじくりながら
「……このこと
「もちろん
「マジであいつよく消えるよな。ともかく知らせてくれてありがと。
「助かるよ、それじゃあ最後の仕事に向かうね」
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