最終話 届け!

夏休み終盤僕らのもとにこんな知らせが届いた。

ーみんな、ごめん病気だったみたい。文化祭には出られそうにないや  律ー


みんなはすぐにグループラインを開いたがそこにはもう律の名前はなく、個人で連絡しても既読がつかない。探そうとしたが知らせには続きがあった。

それを読んだ僕らは一斉に文化祭の準備へと取り掛かった。


そこからの日々は早くもう文化祭当日になった。

当日は多くの観客が入っており、初めてのステージにしては規模が大きすぎるくらいだ。僕らの前の先輩たちで会場は多いに湧き、最高潮のところで僕らの出番になった。 

ドラムの一音目が聞こえるとそこからはただひたすらに楽器を鳴らした、歌った。

二曲目これは律が作曲したものでキーボードならではのソロもあったのに…


今こんなことを考えても仕方ない。やるんだ!律のためにも

「律の知らせ  ーみんなとできて本当に良かった。僕らのバンド名の『connector』は音楽で人と人とをつなぐという意味だと僕は思ってる。このバンドでたくさんの人と人とを繋いでほしい何より、僕と君たちを繋いでくれたとも思ってる。ここまでやったんだ、最後に僕と君たちをつなぐ音楽(music)を聞かせてくれ」


どうだ律届いてるか?お前の今の状態は何一つわからないけど、これだけは言える、

がんばれ!俺達はやりきった。あとはお前だけだぞ!

最後の一音で僕らは空高く拳を突き上げた。

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音 〜僕らが届ける音色〜 プラタナス @godzzzz

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