35.無骨な軍人とその幼馴染の王弟の関係性萌えを語る
誰がために花は咲く
つるよしの様作(X:@Novel_tsuruY )
https://kakuyomu.jp/works/1177354054918216013
fromヴォーグ toセヲォン
辺境土産の木彫札の首掛け守り
※アクセサリー写真は近況ノートから
https://kakuyomu.jp/users/yamachi_s/news/16818093082759345105
世界中の人々を苦しめる疫病の特効薬である薬草の花を中心に廻るストーリー。6万字強という分類としては中長編くらいの長さの物語でありながら、サクッと読めるのに中身は最後までぎっしり…
あらすじにある通り、それぞれ時も場所も違う三人の冒険譚それぞれでキャラクター達の様々な関係性を楽しめる作品です。
この物語のすごいところは、綺麗事だけですべてが解決していかないところでしょう。醜いこと汚いことに手を染めつつ、少しずつ前に進んでいく様子はリアリティに溢れていました。
個人的にお気に入りの章は、物語の導入ともいえる第1章。
無骨な将軍のヴォーグ、王族らしい機転の持ち主であるセヲォン、病に侵され自暴自棄に生きる少女エスター…一種の三角関係とも言える彼らの関係性は親友、敵対、信頼、愛情と目まぐるしく姿を変え、それはまるで花の成長を見ているよう。
三人の関係性、どこを切り取っても非常においしく頂けたのですが、ここではヴォーグ氏×エスターちゃんの関係性萌えについて語ろうかなと(ヴォーグ×セヲォンはアクセ語りの際に)。
剣先から火花が飛び散るくらいにバッチバチの戦闘がふたりの出会いで、その後互いの利のために一時的に手を組んで、その内互いに寄り添いあって徐々に距離が縮んでと。エスターちゃんは元より強い女の子スキーなやまちにぶっ刺さるキャラだったのですが、そこに無骨な軍人のヴォーグ氏が絡んでくることでより沼らせてきましたね。
そんなんでホクホクしながら、このままハピエン恋愛コース突入か?…と、思ったらその予想を大いに裏切られる結末に。この展開には衝撃を受けましたが、続く2章を読み進めることでこの展開の意味を心底味わされることになります。皆様にも是非読んで体感していただきたいところです。
さて、アクセサリーのお話をば。
作者様からのリクエストはヴォーグ氏からセヲォン氏へのお土産、男性同士なので装飾品でないもので…とのことです。
このふたりの関係性も大変美味しかったです。軽口を叩きあうシーンも良きですが、馴れ合いすぎずきちんと国のこととは線引しているシーンも良き…幼い頃から切磋琢磨して来たということが文面からひしひしと伝わってきて…。すべてを語らずとも分かり合えてしまう関係の深さを感じ取っていただけに、詳しくは書きませんが一章のラストは情緒がズッタズタにされました…。
お土産は首掛けのお守りとしました(同性同士でお守り渡すのって別に変じゃないですよね…?)。
ペンダントトップには彫刻入りの木札を採用し、辺境の地っぽさを演出。物語には関係のない地ですが、タイトルにちなんで花柄に見える模様のものを使ってみました。
そこに水晶感のあるビーズ(その地の特産品とかだったらいいですよね)を組み合わせ、何となく民族衣装に合いそうな雰囲気に仕上げました。
正直に申し上げますと、無精ひげの大男がこういうちまっとした民芸品を屋台で悩みながら買っている姿を見守るモブになりたい…どうです、悪く無い願望でしょう。
それからセウォン氏は結構リアリストなところがあるので、お守りの効果は信じることはなさそうです。ヴォーグ氏から貰ったものとはいえ、身につけることもしなさそうかなと。自室の執務机の引き出しの奥にしまい込んでいるイメージです。
そして、時々存在を確認するように引き出しから引っ張り出して、ヴォーグ氏の辺境の地の土産話を思い出しては、ふっと自嘲気味に笑っていたらエモいなぁなんて妄想しました。
さて、今回はここまで!それでは解散っ!!
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