前のエピソード――33.何でも屋の少女と天賦の才持ちの青年の関係性萌えを語る

ゆこさん様作（Ｘ：@yuko_nakag）

血まみれのシュレッダー１〜戸塚結実の追憶〜

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fromザンゾー toユミ

黄緑の宝石のネックレス

※アクセサリー写真は近況ノートから

　いきなり一般女性がチェーンソーで上下分割されるというスプラッタなシーンから始まるこちらの小説。

　その凶行をやってのけたのが、つい先日まで普通のJKであった戸塚結実ちゃん…。彼女の両親は突然惨殺されてしまい、彼女の中で何かが狂ってしまったのがきっかけです。

　この狂ってしまったという設定が、物語を面白くしている気がします。

　よくあるパターンだと、殺された両親の敵を討つべく復讐心に駆られるままに真相を追い、時には自分の手を汚すことに葛藤し…的なストーリー描かれると思うんですが、ユミちゃんは全くそんな様子がありません。

　親の仇を知っても特別感情はわかず、仇へ殺意などの負の感情も全くなし。殺人鬼たる素質があった彼女は、両親の死がそのトリガーになってしまった、それだけの話。

　彼女が殺人を犯す様子は玩具で遊ぶように楽しそうですし、高みを目指して部活に打ち込む学生のように殺人の技を磨く努力にも余念がありません。

　生粋の殺人鬼でありながら、時折見られるJCっぽさ。そんな危ういアンバランスさが戸塚結実というキャラクターをより魅力的に見せているんだろうなと思います。あと、歌いながら戦うというのが、唯一無二感があってとても良きでした。

　余談ですが、セーラー服×武器の組み合わせってなんでこう蠱惑的なんでしょうね。赤川次郎氏のセーラー服と機関銃しかり…爽やかな青春の象徴と血塗れと錆び感という青と赤のコントラストがいい感じにマッチするからですかね。誰か卒論とかで研究してくれないかしら…

　あと、ユミちゃんの師匠であるアヤメさんは個人的にお気に入りのキャラです。武器がワイヤーで戦う姿が舞踊をしているようだから、通り名が『舞姫』でとギュンギュン来る設定であることも勿論なのですが、ちょっと抜けているところがあって、明るくて弟子のこと大好きな強い師匠もやまちの癖だったようです。癖の新規開拓をしていただきありがとうございました。

　さて、アクセサリーのお話をば。

　今回は作中登場のアクセサリーの再現です。それもなんとユミちゃんがクリスマスにもらった『黄緑色の宝石のネックレス』。ユミちゃんもらってから毎日着けちゃうくらい大事にしているので、責任重大でございました。

　シンプルなデザインで宝石がキラキラと輝いているとの表現があったので、光を多く取り込めるよう平面的なデザインではないのかなと推測。ペンダントトップには立方体のチャームを採用しました。

　また、チェーンと金具の色をゴールドかシルバーかでかなり悩んだのですが、ユミちゃんの雰囲気にはゴールドの方が似合いそうだなと判断。

　シンプルながらもユミちゃんの雰囲気に合う仕上がりになったのではと個人的には思っております。

　ユミちゃんとザンゾー氏の馴れ初めについては是非本編にて♪

　今回はここまで！それでは解散！！