13.雨のやまない街の新人職員と街のガイドの関係性萌えを語る

雨のプラント──

真塩セレーネ様作(X:@maho_shoten)

https://kakuyomu.jp/works/16817330659248217091


fromレン toクレア

七色の雨のイヤリング

※アクセサリー写真は近況ノートから

https://kakuyomu.jp/users/yamachi_s/news/16818093076065203604


 降雨量が管理されることで活気づけられていた街は、やがて近隣の競合都市に負けコスト削減と機械の故障で人々見切りを付けられ衰退の一途をたどる…そんな盛者必衰から始まる物語です。

 そんな街に大卒新人で就職した主人公のレン君。就職理由が「子供の頃に来たことがあって、雨がすごく綺麗な街だったから」だったので、ロマンチストなんだろうなと。その後、「管理費が少ない」とちゃんと文句もありましたが。


 新人レン君の主な仕事は降雨機の整備。ヘルプに出向いた先で、そのエリアの案内人クレアさんと出会い、なし崩し的に逃げ遅れた人の避難を手伝う形になります。

 その過程と様子は割とコミカルに描かれているのですが、現実世界の過疎化が進んでいる地域もこんな感じなのだろうなとそこが妙にリアルで生々しさを覚えました。

 便利で安全な方へ人の流れができてしまうのは自然の摂理というか当然のことですが、やはり虚しくやるせなかったです。

 そんな中で人々がどんどん慣れ親しんだ街から新天地へ旅立っていく中で、そこに残る若いレン君とクレアさんのふたりの存在は街を捨てるという選択しかできなかった人々にとっては嬉しい希望だったんだろうなと。

 人々の流出を止める手立てがなく、一発逆転の秘策もきっとない中で、この街の美しさを知っていて希望を見出せる若いふたりには頑張ってほしいと思った次第です。

 本編後も時間ができる度に会ったり連絡を取り合ったりしているんじゃないかなと思います。それがただの仕事仲間でも友人関係でもさらにその先の関係になっていてもとくには驚きません。ふたりの中には『雨の降る街が好き』という揺るぎのない共通の価値観があるので…。


 さて、ここからはアクセサリーのお話です。

 作者様からのリクエストはレン君からクレアさんへの手作りのイヤリングです。降雨機の整備をしている手先が器用なレン君ならば、イヤリングを作るくらい訳ないでしょう。

 イヤリングのデザインも彼は難なく思いつけたのではないでしょうか。先述の通りふたりとも『雨の降る街が好き』なので。それをテーマに制作していてもおかしくはないはず!と思った次第です。

 雨粒に見立てた透明感のあるドロップビーズは出会った日に見た虹からインスピレーションを得て七色のカラーリングに。傘のチャームは雨粒が引き立つようにあえてホワイトカラーにしてみました。過疎化の進む街にいながらも明るく人々の希望になっているクレアさんならばこれくらいカラフルなデザインでもきっと着けこなしてくれることでしょう。


 レン君がどのような過程と思いとでクレアさんにイヤリングをプレゼントすることになったのか、やまちの頭の中に一通り妄想したものはあるのですが、このお話については是非作者様の手で書かれたものも読んでみたいです。


 今回はここまで。それでは解散ッ!

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