12.絶望の淵の少女と星の子の関係性萌えを語る

ボクは星の子。

雪鐘様作(X:@yukine_laby)

https://www.alphapolis.co.jp/novel/851127492/370647490


from:陽鞠 to:ステラ

『再会』を星に願うネックレス

※アクセサリー写真は近況ノートから

https://kakuyomu.jp/users/yamachi_s/news/16818093076006323233


 全体をまるっと見たらほっこりとした心温まる優しいお話なのですが、少女こと陽鞠ちゃんの言葉遣いであったり、願いを叶える星の子たちが結構シビアで人間臭かったりでところどころに辛口のスパイスが効いていた印象です。そのスパイスのお陰で、物語の深みと現実味がかなり増しているのだと思います。

 二人の出会いが何かを願ったからではなく、「星に願ったって叶うわけがない」という否定から入った点も個人的には良かったです。よく言われる100のプラスより1のマイナスの方がよく聞こえてしまうというか、何十万何百万年と願いを届けている中でたった一人の少女の願いにだけ呼応して目の前の前に願いを叶えてくれる存在が現れるというのは、何となく不平等感というか違和感が出てしまったと思うので。

 そんなボーイミーツガールならぬスターミーツガールからはじまる星の子の『願いを叶えてあげる』という甘言とどんなに最悪な環境でも自分のやり方で精一杯生きたいという陽鞠ちゃんの意地の張り合いが見ものです。

 ラストのふたりの心境変化を読む限り、願いの押し問答以外にも色んな話をしたんじゃないかなあと妄想が膨らみました。

 でなければ、陽鞠ちゃんのこの子がいなくなったらもっと生きられないという思いや星の子の「上からみただけでどんな生き物などんな気持ちで生きているかわからなかった」という言葉は出てこないと思うんですよねぇ…


 所詮人と星、地上と宇宙で織姫彦星よりも遠い世界のふたりだからこその儚い関係性にくるものがある作品だったと思います。



 それではアクセサリーのお話をば。

 作者様から主人公から少年へ「会いたかったよ」のイメージでとリクエストいただいたので、できる限りそれに則る形で。

 アクセサリーは星と空のイメージのリングチャームをつけたネックレスにしてみました。星はもちろんお相手のステラくんからです。透かしのパーツにしたのは、ずっと側にいてくれるわけではないその存在の儚さを表現したかったので。

 空イメージのリングチャームは、平和な日常を手に入れた陽鞠ちゃんが夜以外にも空を見上げる余裕ができたんじゃないかなと思って。星は夜しか見えませんが、朝も昼も広い宇宙のどこかにステラがいるんじゃないかと思ってふと上を向く瞬間があってもいいじゃないですか。カラーリングはその時時に見た空の色のイメージです。ダークブルーが一番幅きかせているのは、とはいってもやっぱり夜の空を眺めている時間が一番長いんだろうなぁと思って笑


 あとこれは願望ですが、陽鞠ちゃんがステラに会える日まで毎日ネックレスを着けて空と星を見ていたらと思うとエモくないですかね??

 そんなわけでステラくん、頼むから5年後の陽鞠ちゃんの願い、叶えてあげてな…?


 それでは解散っ!

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