夜に告げる。

@uzechan

第1話 出会い 







「はい、ではここのページから、佐倉、読めー、」


学年ではちょっとばかり怖い、と言われている

先生の授業で寝る度胸があるのは彼女だけ。

他の生徒はしっかり背筋を伸ばして授業を

受けているのに、、、。


「 佐倉 ー 、 おい聞いてるのか ?

  おい佐倉起きろ !! 」


先生がちょっと声を荒げただけで、大半の生徒は

方をビクつかせる。

窓際でうつ伏せになって寝ていた彼女が

ゆっくりと起き上がり先生の事を見た。


「 先生 、 そんな声出して 、 」


見た目とは裏腹にゆったりとした口調で

先生に話しかける。

先生は顔を赤くし、怒鳴りつけた


「 何回も言ってるのに起きないからだろ!

  周りはしっかり授業受けてるんだぞ!?

  お前もなぁ 周りを見習え!

どんどん差を付けられるぞ! 」


先生の言うことはあっている。

だが、彼女は優秀な方だと思う

テストの結果ははっきり覚えてはいないけど

国語や暗記科目は高得点をとっていた

先生も分かってるはずだ、彼女が優秀なことは


「 そうですね 差 、付けられちゃいますね 」


彼女は先生の荒げた声とは正反対の落ち着いた

言葉使いでノートや教科書を出しながら話してく

その行動を見て、どうしよもない、と

思ったのか分からないがいつもどうり

授業を進めていった 。


数分経つと、授業の終わりのチャイムがなり

挨拶をする。


帰りの挨拶も終わり、みんなが帰る支度を

している時に、もう彼女は教室をを出ていた。

あの子は誰とも関わることのない

いわゆる 一匹狼 なのだ。

誰とも関わることの無い、私とは 程遠い

存在の人だ、

何があっても、関わる機会は訪れないだろう。








家に帰ると勉強勉強、

私自身はそこまで優秀じゃなくていいと

思うが、両親は違うみたいだ。

1人娘の私を優秀な1人の人間に育てたいらしい。


「 勉強、好きじゃないのに 笑 」


そんなことを呟きながら 今日もまた、

勉強をする。

そんな毎日が、続くとずっと思っていたのに、、、。




















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