7月第3週 カブれ野郎
『マコン シャントル白
2018
ドメーヌ ドミニク コルナン』
前回に引き続き、神の血シリーズ第1作に登場したワインを大放出である。
まだまだセラーの容量を超えているので、ちょい熟成ワインを次々と開けていく。
ワインの説明は『神の血に溺れる』第一部第三章マコン ドメーヌ・ドミニク・コルナンを参照してもらいたい。
https://kakuyomu.jp/works/16816452221215702293/episodes/16816700427453709767
こちらも前回開けたときから3年経過している。
こちらもまた良い感じに少し熟成されていた。
フルーツバスケットのように感じたフレッシュな香りは落ち着き、ハチミツ金柑のように魅惑的な深みのある甘さを感じる。
味わいにも滑らかなまろやかさの中に僅かな酸味もあるため、ふっくらとしたボディの割にしなやかなキレも感じた。
充実した生活を過ごしている熟女のようだ。
『冷製豚シャブサラダのパスタ』
ジメジメとした不快な蒸し暑い日にはスッキリとしたものが食べたくなるのは人の性だろうと思う。
そんなわけで冷製パスタにし、後はサラダと肉でバランス良く栄養を取るか。
パスタを茹でている間に、トマトをざっくりと切り、アボカドを半分使ってスライスする。
皿の周辺部に盛り付け、オリーブオイル、酢、酒、醤油、おろしニンニク、タイムを適当にブレンドしてドレッシングを作る。
そうしている間にパスタは茹で上がれば冷水で締め、豚バラ肉をサッと茹でる。
冷水で締めたパスタを中心に盛り、ベイビーリーフを周辺に散らす。
茹でた豚バラ肉も冷水で締め、パスタの上に乗せてみる。
近況ノートで見ると分かると思うが、パスタが埋もれてしまって見えないが、気にせず仕上げをしよう。
カイワレの代わりにブロッコリースプラウトを頂点に、適当ドレッシングを全体に回しかけてマヨネーズを切りかける。
最後に粉末パセリを振りかければ完成だ。
実食。
疲労の溜まった肉体が酸味を欲しているからだろうか、スッキリとしたドレッシングのおかげでスルスルと冷たい麺と肉が喉をよく通る。
しかし、薄味すぎたか?
軽く塩コショウを振ってあげると、アボカドとトマトの仄かな甘味に味わいが増したようだ。
さらにマヨネーズのまろやかさであっさり味にコクが出て、食欲が止まらない。
ワインと合わせよう。
個人的には濃いどっしりとした味わいの白ワインとあっさりとした味付けの豚バラ肉は良く合うと思っている。
深みのある白ワインによってタンパクな味わいに旨味が溶け出してくれるような感覚がある。
今回の場合もスッキリとした味付けで食が進むが、ワインを含むことでホッと一息つける。
このゆっくりとした食事によって張り詰めていた精神も一時の休息を味わえるのだ。
ふくよかな包容力のある伴侶の代わりの食卓、これが社会の荒波を生き抜く力となるのだろう。
☆☆☆
各地で徐々に梅雨明け宣言がされているが、こちらではまだジメジメ蒸し蒸し、どんよりとした空模様で梅雨は明けていないようだ。
本日日曜日は久しぶりに早朝は青空が広がり、ひんやりとして過ごしやすい。
さて、そんな週末であるがこの週を振り返ってみよう。
この週は始めからどんよりとした空模様で。気温も湿度も高く病原菌には最高の天候だったと思う。
だが、先週タイミング良く防除できたので毎日の見回りでは病気の発生もなく無事を確認できた。
雨がシトシト程度、しかも僅かな時間だけなので、やれる作業を進めていく。
次の畑を造るために、木々の伐採をしていく。
昨年に比べれば狭い範囲なので1日で一気に開けていく気分になる。
とはいえ、そこそこ大きいクルミの木ばかりなので、1本倒して解体するだけでもそれなりに時間と手間がかかる。
そして、トラブル発生!
「か、痒い、痒い、痒い!」
一仕事終えてシャワーでスッキリ、一息ついて晩ごはんとしたところで異変に気が付いた。
両腕を中心に体中が痒いのである。
始めはダニだろうと思っていた。
クルミの葉に色々なダニもいたし、部屋の掃除もしばらくしていなかったので、そこら中にいるだろうから仕方がない。
そう思い、部屋の掃除をし冬物(?)も片付け、これで何とか大丈夫だろう。
しかし、全く良くならない。
激務のため免疫力低下による帯状疱疹を疑ったが、調べてみると原因が判明した。
クルミの木であった。
漆ほど酷くはないがどうやらカブれる成分があるらしく、樹液やおが屑、果肉部分に多いらしい。
原因さえ分かれば、些か気分に余裕は出た。
見えない敵ほど危険なモノは無いからだ。
そんなわけで、伐採範囲は残りわずかであるので、どうにか戦うしかないようだ。
さて、畑仕事は色々とありながらも徐々に前に進んでいるが、ワイナリー候補地の物件が急遽見つかり、事務仕事が一気に増えてしまった。
融資を受けるためにも、この忙しい時期に大量の書類仕事をしないといけなくなってしまったのだ。
その話はまたの機会に語ろうと思う。
さらについでに、狩猟免許の銃を取るために、精神科の診断書も書いてもらった。
危険物を扱うために、精神に異常がないかどうかを確認するための簡易的なものではあるが。
結果として異常はなく、例の館の住人とは違って『変態』ではなかったようだ。
どうやら普通の人間のようでホッと一安心だ。
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