第27話 ひととき

母親とひと悶着あり、自室でゲームをしているところだった。


――――コンコン


部屋のドアがノックされ、


「お邪魔しま〜す。」と、結月さんが部屋に入ってきた。


「ゆ、ゆずきさん...」


「あれ...?どうかした...?」


(な.....なに....!!お風呂上がりの結月さんだと....!?刺激が強すぎる.......)



「お〜い、わたるく〜ん。」

と結月さんが目の前で手をふっていた。



「あ...すいません...」

(やべ......)


「だいじょうぶ...?なんか上の空みたいな感じだったけど....なにか考え事..?



「い、いえ....だいじょうぶです...」


「そう...?それならいいけど....」


「だいじょうぶです....気にしないでください.....」

(結月さんの目の前で言えるわけないだろ....!!)


「そっか...それじゃあ今日は、わたるくんの部屋で寝よっかなぁ~」


「へ....?」


「うん?」


「へ....?」


「うん...?」


「えぇえええええぇええええええええええええええええええええええ!!」


「うわぁ!びっくりしたぁ!」


「結月さん!!あなた何言ってるかわかってます!?」


「え..?わたるくんと一緒に寝ようって言ったけど.....」


(この人...ほんとに....危機感がないというか....)



そんなこんなしていると.....



――――ガチャ


「わたる!!どうしたのよ!?急に大きな声だして...下まで聞こえてたわよ?」


と母さんが部屋に入ってきた。


「だって...それは...結月さんが急に俺の部屋で寝るとか言い出すから....」


「あら...いいじゃない!!」


「ちょっと?母さん...?」


「ですよね!?雫さん!!」

「ほらね!?わたるくん!昔、よく寝てたんだし、いいじゃん!!」


「そうはいっても.......もう中学生ですよ...?」


「そっか....私だけか....わたるくんと昔みたいにいたいのは.......」


「いや!そういうわけじゃ...」


「よし!それじゃ決まりね!お布団持ってくるわ!待ってて、結月ちゃん!」


「はい!ありがとうございます、雫さん!」



そうして母さんは部屋から出ていく帰り際に俺の方を向いて、

母さんはこれぞと言わんばかりにウインクをしてきた。

(そうじゃない~~~~~~~~~!!)





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最近かなり忙しく、投稿頻度が遅くなり申し訳ありません........

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【第二章連載中!!】結婚10周年を迎えた妻がグイグイ積極的になっている件 Kai @BIGSAMSTAR

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